◇国内女子◇富士通レディース 事前(16日)◇東急セブンハンドレッドクラブ(千葉)◇6697yd(パー72)2週前の米…
◇国内女子◇富士通レディース 事前(16日)◇東急セブンハンドレッドクラブ(千葉)◇6697yd(パー72)
2週前の米ツアー「ロッテ選手権」最終日、西村優菜は最終9番(パー3)で3mほどのバーディチャンスを決められなかった。同週終了時点のポイントランキングが11月「アニカ driven by ゲインブリッジ at ペリカン」(フロリダ州ペリカンGC)の出場優先順位として適用されるだけに、大きな1打ではあった。出場108人で、現在107番目。エントリーが締め切られておらず、フィールド入りは予断を許さない。
最後のパットを決めていれば…。そんな嘆き節をのみ込んで、西村は前を向く。「キャディのポールとも終わってから話したんです。『あの1打じゃないよね』って」。ポイントランキング127位は、長いシーズンで積み重ねてきた結果にほかならない。持ち味であるはずのショットでとことん苦しみながら、必死に試行錯誤を続けてきた末の現在地。引きずるよりも、確かに上向いてきたショット面の兆しを大事にしたい。
「もちろんペリカンに出られたらいいですけど、他力本願になってしまう。そこは希望を持ちつつ、予選会に向けて気持ちは切り替えられています」。2シーズン守ったフルシード相当の「カテゴリー1」確保が厳しくなってきた秋口から、Qシリーズ(予選会)のファイナルステージ(12月4日~/アラバマ州マグノリアグローブGC)に回ることは覚悟してきた。
今大会から3週連続で推薦による国内ツアースポット参戦の機会を得られたことを「ありがたい」と感謝し、試合勘をキープしながらサバイバルレースを勝ち抜く準備を重ねていく。シーズン序盤から突発的に出る右への大ミスが悩ましかったショットの課題とは、タイトな日本のコースだからこそシビアに向き合うこともできる。来季の米ツアー出場権確保にもつながっていく、大事な3週間になる。(千葉市緑区/亀山泰宏)