一週間後に迫ったドラフト。急激に評価を高めているのが、大阪学院大のエドポロ・ケイン外野手(日本航空)だ。 総合格闘家とし…
一週間後に迫ったドラフト。急激に評価を高めているのが、大阪学院大のエドポロ・ケイン外野手(日本航空)だ。
総合格闘家として活躍するエドポロ・キングを兄に持ち、189センチ93キロの恵まれた体格を生かし、リーグ通算10本塁打の長打力、抜群の強肩が光るアスリート型スラッガーである。
日本航空時代、3年春の関東大会で東海大相模相手に3安打の活躍で注目を集め、その夏(21年)の甲子園に出場。プロ志望届を提出したが、惜しくも指名漏れを経験した。進学した大阪学院大で実力を磨くと、多数の球団スカウトが視察する中、4年秋に3本塁打を放ち、猛アピールに成功した。
まずエドポロの打撃で驚かされるのは、驚異的な飛距離。ライト方向にも特大弾が打てて、プロ級の高速打球でレフトスタンド上段に打ち込むパワーは大学生野手でもトップクラスだ。
大学下級生の時は本塁打が多い一方で三振も多く、打率は低かったが、4年秋は打率.298、長打率.617、出塁率.411と数字は改善した。だいぶボールの見極めが良くなり、的確にボールを捉えられるようになった。
構えを見ると、立ち遅れを防ぐために、バットを寝かせ気味にして、ややスタンスを広くして構えている。秋のシーズンでは、直球、変化球ともしっかりと見極め、打つポイントが広がった。スイング軌道を見ると、弧を大きく描くので、外角球もしっかりと巻き込んで本塁打にできる。ヘッドが立って、しっかりとボールの軌道に合わせることができている。スラッガーらしい打撃フォームである。
エドポロはさらに相手野手の隙が見えれば、一気に先の塁を陥れる俊足と走塁技術の高さがある。さらに外野守備でも抜群の強肩が光る。守備の動きは平均的だが、NPBではレフト、ライトをしっかりと担える守備力はありそうだ。
下級生の時はドラフト候補レベルの投手に全く自分の打撃ができていなかったが、最終学年になって、好投手相手にもしっかりと捉えられるレベルになった。試行錯誤して対応力を高めた姿勢も評価できる。
並外れたパワー、走塁、守備から感じる身体能力の高さはドラフト上位レベル。一軍への対応にはしばらく時間はかかるかもしれないが、将来的には10本塁打以上を打てるスラッガーに化ける可能性はある。今年のドラフトは野手の需要が高まっており、2位指名の可能性もあるかもしれない。いずれにしても類稀な潜在能力の高さをNPBの世界で発揮してほしい。