いよいよドラフト会議もあと1週間となった。各球団はギリギリまで指名予定選手の絞り込みも行っている。 今回は『高校野球ドッ…

いよいよドラフト会議もあと1週間となった。各球団はギリギリまで指名予定選手の絞り込みも行っている。

 今回は『高校野球ドットコム』編集部の2人が座談会行い、3位までの上位指名36人について予想した。

 まずドラフト1位は、

石垣 元気投手(健大高崎)

立石 正広内野手(高川学園-創価大)

中西 聖輝投手(智弁和歌山-青山学院大)

竹丸 和幸投手(崇徳-城西大-鷺宮製作所)

毛利 海大投手(福岡大大濠-明治大)

藤原 聡大投手(水口-花園大)

高橋 隆慶内野手(明秀日立-中央大-JR東日本)

松下 歩叶内野手(桐蔭学園-法政大)

櫻井 ユウヤ内野手(昌平)

小島 大河捕手(東海大相模-明治大)

篠崎 国忠投手(修徳-徳島インディゴソックス)

の12人。詳細については、先日配信した記事『2025年ドラフト会議「1位予想12人」【最終版】』を参照にしてほしい。今回は、2位〜3位候補に入る24人について語った。

*参加記者:河嶋宗一(編集部主筆)、塩澤風太

2位指名は秋大爆発のスイッチヒッター、東都のパワーピッチャーが中心か

河嶋:2位指名はウェーバー制で、今年はセ・リーグの最下位から2位指名を始めます。セ・リーグ6位のヤクルトが13番目、パ・リーグ6位のロッテが14番目になります。

 個人的には急激に評価が上がってきた仙台大・平川蓮外野手(札幌国際情報)が入るのかなと予想しています。

塩澤:ヤクルトは1位が立石選手だと思うんですけど、クジを当てても外しても、2位は野手でいくのかなと思っています。その中で、打撃好調の平川選手は、柳田悠岐選手のような5ツールに優れた選手になるのではと見ています。

 ほかに2位だと、青山学院大・小田 康一郎内野手(中京学院大中京)も入ると思っています。小田選手は主にファーストですが、高い打撃技術と長打力は魅力です。

河嶋:東都だと東洋大の島田 舜也投手(木更津総合)、亜細亜大の山城 京平投手(興南)、同じく亜細亜大の齊藤 汰直投手(武庫之総合)は2位クラス。この3人は本当に良い時は1位に入れてもいいぐらい。

塩澤:齊藤投手は1位指名もあっていいぐらいの投手ですが、やや調子を落としている感じですね。

河嶋:森 陽樹投手(大阪桐蔭)も2位評価かなと思っています。

塩澤:そこまで評価しますか。

河嶋:高校生ではかなりのポテンシャルの高さだと思います。ただ球団の相性、環境が大きく関わると見ています。

 個人的には想像以上に化けたオリックス・山下 舜平大投手(福岡大大濠)のような成長を期待したい。

大学生野手では、近畿大・勝田 成内野手(関大北陽)、東海大・大塚 瑠晏内野手(東海大相模)も2位クラスと見ています。二遊間は上位指名されることは多いけど、この2人は過去、2位指名された二遊間タイプの選手と比べても上の選手だと見ています。

塩澤:大塚選手の守備力を高く買っている球団は結構あるかなと思います。

河嶋:社会人投手で気になるのは、日本生命・谷脇 弘起投手(那賀)。素材はかなり良い。

塩澤:過去に2位指名された社会人投手と比べてもまだ完成しきっていないのが気になりますが、伸びしろはあります。

河嶋:早稲田大・伊藤 樹投手(仙台育英)も2位に入りそうな予感はあります。完成度が高く、計算が立つ投手ですね。あと1人入れたいのは、大阪学院大・エドポロ・ケイン外野手(日本航空)ですね。

塩澤:急激に評価が上がっていますよね。

河嶋:あのパワーは凄いものがある。詰まってでも本塁打にできるパワーは今年の大学生でもトップクラス。強肩で、身体能力も高い。対応には時間がかかるかもしれませんが、一気に二桁本塁打を狙えるスケールの大きさはあります。

3位指名は全国屈指の超高校級の投手、大学球界を代表する速球投手をリストアップ

△北海学園大の工藤投手(左)と横浜の奥村投手

河嶋:いろいろなところで名前が挙がっている中京大の秋山 俊外野手(仙台育英)は3位前後の感じかなと見ています。秋山選手はバランスが取れている選手ですね。平川選手のような規格外の身体能力があるわけではありませんが、穴がなく、すんなり順応できそうな感じがあります。

塩澤:秋山選手は中距離打者で、パワーもある中で逆方向にしっかりと打ち分けるのも魅力です。ただプロの世界だとセンターを守れる感じではないのが気になりました。

河嶋:3位ゾーンだと佛教大・赤木 晴哉投手(天理)も非常に良い投手。長身で、角度のある速球は打ちにくく、変化球の精度が高い。まだ常時145キロ程度ですが、プロでは常時150キロ台は期待できます。

塩澤:高校生だと奥村 頼人投手(横浜)が入るかなと見ています。

河嶋:奥村投手はその立ち位置ですね。ストレートの球威、投球術、牽制含めて総合力が非常に高い。早瀬 朔投手(神村学園)にも期待したいですね。

塩澤:そんなに早瀬投手を評価しているんですか?

河嶋:個人的な肩入れかもしれませんが、夏の甲子園、U-18での投球が良かった。185センチ78キロと細身で、まだ伸びる要素があります。いずれはローテーションを担える潜在能力は秘めています。

塩澤:細身の大型投手で、あれほどのスライダーを投げられる投手は魅力ですよね。高校生だと、藤川 敦也投手(延岡学園)も魅力です。

河嶋:夏の宮崎大会での投球は非常に完成度が高かったと思います。あと大学生投手だと、早稲田大・田和 廉投手(早稲田実)はスライダーの切れ味が良く、面白い投手だと思います。そして明治大の大川 慈英投手(常総学院)も昨年日本ハム3位の浅利 太門投手(興国)の明治大時代より上の投手だと思う。あの常時150キロ台の直球はすごい。

塩澤:大川投手は独特の球質があります。最近、気になるのは中央大・岩城 颯空投手(富山商)ですね。3位までには指名される投手かなと思っています。

河嶋:コントロール型の投手でありながら、最終学年で出力も上がり、140キロ台後半の速球を投げています。6月の大学日本代表の候補合宿を見て驚かされました。北海学園大・工藤 泰己投手(北海)も入ると思う。

塩澤:3位以内に入るかなと思います。

河嶋:大学選手権では不調でしたが、候補合宿で見せた常時150キロ台の速球、切れのあるスライダーは抜群でした。どちらかというと中継ぎ向きの投手だと感じます。

塩澤:シーズン初めは上位指名と予想されていた日本大・谷端 将伍内野手(星稜)は、やはり実力はありますし、右の強打者として面白い選手です。

河嶋:谷端選手は候補合宿で強烈な打球を飛ばしていたのが印象的でした。

塩澤:ほかではここにきて打撃好調の東洋大・池田 彪我内野手(三重)も入ると思います。

河嶋:東洋大のドラフト候補野手は多いですが、彼が一番良く見えますね。プロでも早く順応できるタイプかなと思います。

塩澤:平成国際大時代から注目された日本通運・冨士 隼斗投手(大宮東)も入るかなと思います。

河嶋:冨士投手は大学3年の強化合宿で見た155キロの連発が忘れられません。先発としても成長が見えます。高校生だと、中山 優人投手(水戸啓明)。伸びしろたっぷりの本格派右腕で、制球力、スプリットの精度も非常に高い投手ですね。

<惜しくも上位指名を見送った選手>

河嶋:どういう駆け引きをしているのか分からないですが、秋、登板がない東北福祉大の堀越 啓太投手(花咲徳栄)の上位指名はリスクを感じる。高校時代から取材している投手なので、思い入れはありますが、現状だと、上位指名できる要素を感じない。

塩澤:もともとポテンシャル評価で即戦力という投手ではないと思いますが、この秋、投げられていないのが痛く、4位以下で落ちてしまってもおかしくない。

河嶋:ポテンシャルはあるといっても、やはり東洋大の島田投手、亜細亜大の斎藤投手の状況と比べて落ちてしまう。彼のことを惚れ込んでいる球団ならば上位はありかなと。

塩澤:昨年、DeNAの坂口 翔颯投手(報徳学園-国学院大)が手術を経て、1年目はリハビリになりましたが、怪我込みで指名する球団があればと思います。

河嶋:京都産業大・田村 剛平投手(報徳学園)は秋のリーグ戦も素晴らしく、本指名はほぼ当確だけど、上位候補の投手と比べるとやや劣る感じがしました。

塩澤:ただ巨人など秋に一気に良くなった投手は上位指名する傾向があるので、注目です。

河嶋:最終学年、思うように投げられなかった中京大の高木 快大投手(栄徳)も上位は厳しいかなと思います。3年生の時点で1位と思っていましたが、復帰してからの成績を見るとあまり三振が取れていないのも気になります。

塩澤:投手に余裕がない球団は難しい投手だと思います。

河嶋:個人的に3位に入れるか悩んだのが、北海学園大・高谷 舟投手(札幌日大)。フォームバランスがかなり良く、個人的にはとても好みな投手。縦回転のフォームから繰り出されるストレートとスライダーのキレが素晴らしいです。