3歳牝馬三冠路線の最終戦となる秋華賞。春の実績馬が夏を越して成長した姿を見せるのか、それとも夏の上がり馬が新たな勢力…
3歳牝馬三冠路線の最終戦となる秋華賞。春の実績馬が夏を越して成長した姿を見せるのか、それとも夏の上がり馬が新たな勢力図を築くのか。世代の頂点を決めるにふさわしい好メンバーが揃い、最後の栄冠を巡る激戦が期待される。
1.前走GI組が圧倒的な信頼度を誇る
過去のデータを分析すると、前走でGIを使われた馬は[6-1-3-16]と、出走数こそ少ないものの6勝を挙げており、複勝率は38.5%と非常に高い数値を記録している。特に春のオークスから直行するローテーションは、牝馬二冠を達成したアーモンドアイなど多くの名牝が通った王道だ。世代のトップレベルで戦ってきた実績は、ここでも大いに信頼できる。
2.前走2番人気以内が好成績
前走の人気を見ると、過去10回で1番人気が[6-3-3-22]で複勝率35.3%、2番人気が[3-2-2-16]で複勝率30.4%と、勝ち馬10頭のうち9頭が該当する。実績馬が結果を出しやすいレースだけに、前走の人気は秋華賞攻略の重要なファクターとなっている。
3.前走で先行した馬は苦戦傾向
前走の第4コーナーでの位置取りを見ると、1番手で通過した馬は[0-1-1-19]で複勝率9.5%と振るわない。対照的に、5番手で通過した馬は複勝率37.5%、10番手以降に控えていた馬も複勝率23.1%と、差し・追い込み脚質の馬が好成績を収めている。京都内回りコースは直線が短いため、早めに仕掛けて長く良い脚を使える馬が有利となる傾向が強い。
エンブロイダリーは桜花賞を制した実績馬。前走オークスは1番人気に支持されており、データ分析の好走条件に複数合致する。春のクラシックでは常に世代の中心にいた存在であり、オークスからの休養明けでも仕上がりに不安はない。末脚比べになれば、その決め手が存分に生きるだろう。