米メディアは村上の獲得を「リスクを背負っても、その見返りは計り知れない」とプッシュする(C)Getty Images オ…

米メディアは村上の獲得を「リスクを背負っても、その見返りは計り知れない」とプッシュする(C)Getty Images
オフシーズンを前に、海の向こうでは若き日本人スラッガーの話題が飛び交っている。
ポスティングでのメジャー移籍が囁かれているヤクルトの村上宗隆は、米国内で移籍市場における目玉に位置付けられており、そのバットを求める声は高まる一方だ。多くのメジャースカウトが関心を向ける25歳に対し、ポストシーズンでも注目を集めたフィリーズの地元メディア『Sports Talk Philly』でも10月14日、公式サイト上で特集記事を組んでいる。
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村上の今オフでのポスティングによる米球界移籍を“確実”と見込む同メディアは、2022年シーズンでの56本塁打や、2023年ワールド・ベースボール・クラシックでの実績などから、「日本のスーパースター」と評している他、さらに打撃スキルも絶賛。長打力や選球眼が優れていると説くとともに、「打球は鋭く伸び、左打ちのパワーはライト方向のフェンスが近いシチズンズ・バンク・パークとの相性が抜群だ」と強調する。
さらに、トレイ・ターナーやブライス・ハーパーの両主軸に加え、今オフでFAとなる見込みのカイル・シュワバーが来季もフィリーズでプレーする場合を想定し、「3人に続く強打者」が必要であると同メディアは主張。「出塁率と長打力を兼ね備えた左バッターを加えることができれば、打線の厚みは一気に増す」などと見通しながら、その上で、「ムラカミはそれらの条件を完全に満たしている。単なるホームランバッターではなく、出塁率はほぼ4割に達している。攻撃のバランスが取れたタイプであり、右投手対策としても大きな武器になる」と説明。
また、加入後での村上の守備ポジションや、獲得に要する費用総額などを懸念点としながらも、同メディアは、「リスクを背負っても、その見返りは計り知れない」と断言する。
日本人スラッガーへの賛辞は止まず、「ムラカミは次の10年間、中軸を任せられる、“球団の顔”となり得る存在であり、チームの打線構成と国際的なブランド価値を一夜にして変える可能性がある」と論じている。
トピックでは、フィリーズ球団の特徴として、「スター選手が市場に出たとき、黙って見ているようなフロントではない」などとも綴られている。今後、メジャー移籍が有力とされる村上に対し、各球団からのアプローチはどれだけの高い熱量とともに行われるのだろうか。日米の野球ファンにとって、今オフも興味深いストーブリーグが展開されることになりそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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