◇国内メジャー◇日本オープンゴルフ選手権競技 事前(15日)◇日光カンツリー倶楽部 (栃木)◇7238yd(パー70)…
◇国内メジャー◇日本オープンゴルフ選手権競技 事前(15日)◇日光カンツリー倶楽部 (栃木)◇7238yd(パー70)
今季米男子下部コーンフェリーツアーを主戦場にした平田憲聖が、前週にシーズン最終戦を終えて日本に帰ってきた。25試合に出場して年間ポイントランキング15位で終え、20位までが手にできる来季PGAツアー出場権を獲得した。最終日には昇格メンバー全員と記念写真に収まり、「自然と選手、キャディ同士で仲間意識が生まれていたと思うし、一緒に戦ってきたみんなと喜び合えたのが本当にうれしかった」という。
世界トップランカーが集うPGAツアーとは違い、登竜門というべき下部ツアーでの転戦は過酷だった。中でも食生活と試合間の移動には苦労したという。「PGAツアーみたいに飛行機一度で行けるような場所ならいいけど、だいたいどこかを経由して乗り継がないといけない。日曜日まで試合して、月曜日に移動して練習して…本当に自分でも“よくやったな”って」。時には9時間のロングドライブをして、次の試合会場に行くこともあった。
「日本とは違う環境のなかで、ゴルフが良ければ自分にプレッシャーがかかることもないけど、予選落ちをしたりすると、することもなくてメンタル的には(重圧が)あった。そういう面では、ちゃんとゴルフと向き合ってやれたのは成長できたと思う。ゴルフ面でも海外の選手と回ると自分を見失っちゃうときもあったけど、毎週戦っていくうちになくなった。“僕にもできる”というのを示したかった」
目標を達成したいま、次のターゲットはまだ出場したことがない「マスターズ」だ。今年は「全英オープン」に加えて出場権を得られることを聞き、帰国翌週のハードな日程でも今大会に出場することを決めた。「自分の中では一番大きい理由。小さいころからテレビで見ていた夢の舞台だし、本当に限られた人しか出られない。目標の場所です」。今年のマスターズウィークは下部ツアーが空き週だったこともあり、月曜から2日間、会場のオーガスタへ赴きマスターズの雰囲気を味わった。
今週のコースチェックは開幕前日の18ホールに限られたが、「自分のできるいいゴルフをして優勝争いできたら」とモチベーション高く意気込んだ。(栃木県日光市/石井操)