ブンデスリーガ第11節、ホッフェンハイムに敗れたケルンは、これで今季リーグ戦11戦未勝利となった(9敗2引き分け)…

 ブンデスリーガ第11節、ホッフェンハイムに敗れたケルンは、これで今季リーグ戦11戦未勝利となった(9敗2引き分け)。

 先週のヨーロッパリーグ(EL)では、BATEボリソフ(ベラルーシ)を相手に、大迫勇也の2ゴール1アシストの活躍もあって5-2と逆転勝利を収め、4試合目にして初勝利を挙げている。だが、この日はもとのケルンに戻ってしまった。前半41分に大迫のポスト直撃シュートがあったものの、結果は0-3で、”成すすべなし”と言いたくなるような敗戦だった。

 


ホッフェンハイム戦に先発フル出場した大迫勇也(ケルン)

 チームは泥沼脱出へ手は打ってきた。第7節直前にはかねてから噂のあったFWクラウディオ・ピサーロを獲得。かつてバイエルンで活躍、人気も実績もある選手の加入は期待を高めたが、わずか2試合に出場しただけで負傷し、現在はリハビリ中だ。

 第9節で残留争いのライバルになると思われるブレーメンとの未勝利対決で引き分けると、クラブはヨルク・シュマットケGMとの契約を解消した。シュマットケ氏は2部時代の2013年にGMに就任して以来、クラブの1部昇格と強化に関わってきた。クラブ側もシュマットケ氏も円満な契約解消であることを強調し、互いへの感謝を述べているが、今季ここまでの成績の責任を取ったのは間違いない。

 一方でシュマットケ氏の就任と同時期である13年夏からケルンの監督を務めてきたペーター・シュテーガーはそのまま続投することになった。クラブ側はケルンを2部から1部へ昇格させ、昨季は5位に入って25年ぶりの欧州戦出場権を獲得したその手腕を買っていると言われているが、ビルト紙なども「降格まっしぐらなのに、監督解任の話がない」と疑問を投げかけている。

 大迫は言う。

「勝ててないんで……苦しいですよね。選手としてはやるだけですけど」

 大迫自身は今季、プレシーズンのケガで出遅れたものの、出場機会はコンスタントに得ている。しかしチームを去ったアントニー・モデストに代わる新しい相棒、ジョン・コルドバとのコンビネーションが形成できない。昨季15得点を挙げた生粋のセンターフォワードであるモデストと比べると、ストライカーとしてのコルドバの質の低さは否めない。ピサーロの緊急獲得はこの点を考慮してのものだったが、ピサーロだけでなくそのコルドバも現在は負傷で離脱中だ。

 不振の一因が故障者の多さにあるのは間違いない。前線の選手以上に痛いのが、マルコ・ヘーガー、ヨナス・ヘクターといったボランチができる選手の離脱だった。応急処置としての補強ポイントは前線ではなく、中盤だったのではないかと思えるほど手薄で、チームの形が見えてこないのだ。守備ではGKティモ・ホーンの獅子奮迅の活躍があっても、ここまでリーグ最多の22失点を喫している。

 大迫は「チームのためにできることは、点を取ることだけです」とFWらしく話すが、その大迫自身もこのところは右MFとして相手のサイド攻撃を封じるために起用されることが多く、後半になってようやく前線に上がることができる、という使われ方をされている。そんな中でもこのホッフェンハイム戦ではチーム最多の4本のシュートを放つなど、まさに奮闘しているのだが、ここまでリーグ戦で1得点、ELで2得点では個人的にも満足とはいえないだろう。

 ただ、頭を悩ませる日々が続くなかでも、大迫本人には開き直っているような明るさもある。

「考えちゃうけど、考えすぎてもしょうがないし、難しいところですね。精一杯やらなくちゃいけないけど、ひとりでやれることにも限界はあるし」

 チームスポーツなのだから、みんなでどうにかしていかなければ打開のしようがない、ということだろう。この試合を最後に日本代表の欧州遠征に合流する大迫だが、とてもそれについて触れている余裕はなさそうだった。