大坂なおみ 左太ももを負傷も前年覇者を撃破し8強 10月15日、女子ツアー「木…
大坂なおみ 左太ももを負傷も前年覇者を撃破し8強
10月15日、女子ツアー「木下グループジャパンオープン」(大阪・モリタテニスセンター靭/WTA250)シングルス2回戦が行われ、第1シードの大坂なおみ(フリー/世界ランク16位)は、スーザン・ラメンス(オランダ/同57位)を7-6(6),3-6,6-2で下して8強入りを果たした。
【動画】大坂なおみ 左脚を負傷も逃げ切り勝ちで8強 勝利の瞬間
27歳の大坂は、8月のWTA1000モントリオールで準優勝。直後の全米オープンでもベスト4入りを果たして、出産から復帰後で最もランキングの高い14位まで上昇させた。
6年ぶりに故郷・大阪での公式戦を迎えた大坂は、初戦で今年の全豪オープンジュニアを制して、プロ転向を果たしたばかりの17歳、園部八奏(そのべ・わかな/IMG/同266位)を6-0,6-4で破り、2回戦に進んでいる。
この日は、昨年大会で予選から7連勝の快進撃でツアー初タイトルを手にしたラメンスと対戦。第1セット、幸先良くブレークした大坂だが、ストロークが安定せずにすぐさまブレークバックを許すと、第5ゲームも落としてしまう。
それでも新コーチのトマス・ビクトロフスキー氏が就任してから続けてきた、耐えるテニスで我慢強くラリーをつないでチャンスを待つ。ラメンスのサービング・フォー・ザ・セットとなった4-5でブレークして追いつくと、6-5での3本のセットポイントこそ活かせなかったが、タイブレークを制して7-6(6)で第1セットを手にした。
しぶといラメンスに苦戦し第2セットは序盤でブレークを許して、そのまま挽回できずに3-6で落とした大坂。最終セットも立ち上がりでピンチを迎えたが、なんとかサービスキープに繋げると、直後にはラメンスの粘り強さに打ち負けずにブレーク。これで流れを引き寄せて5ゲームを連取する。
勝利まであと1ゲームとしたが、大坂に試練が訪れる。第6ゲーム途中で左太ももを負傷。メディカル・タイムアウトで治療しプレーを再開するも、左脚が軸足となるサーブやバックハンドを打つ際には辛そうな表情を浮かべた。それでも5-2では、最後の力を振り絞って逃げ切り勝ち。白星を掴み大坂は涙を浮かべた。
今季4度目のツアー8強入りを果たした大坂は、準々決勝でジャケリン・クリスチャン(ルーマニア/同47位)と対戦する。