WWEのビッグマッチで、2年前に亡くなったスター選手の必殺技が炸裂。追悼の一撃がリングを感動の渦に包み込んだ。【映像】…

 WWEのビッグマッチで、2年前に亡くなったスター選手の必殺技が炸裂。追悼の一撃がリングを感動の渦に包み込んだ。

【映像】空を見つめる“表情”が泣ける…感動の光景

 10月11日、オーストラリア・パースで開催されたWWE「クラウン・ジュエル」のハイライト動画が、X上で爆発的な人気を集めている。ジョン・シナとAJスタイルズの名勝負では、シナが“スカル・クラッシング・フィナーレ(ザ・ミズ)”や“RKO(ランディ・オートン)”を披露。AJも“トゥームストーン・パイルドライバー(ジ・アンダーテイカー)”を決めるなど、歴代スーパースターの得意技が次々と飛び出す「ジャンプ的展開」の熱戦となった。

 極めつけは、シナが放った故ブレイ・ワイアットのシグネチャームーブ「シスター・アビゲイル」。技を決めた直後、シナが空を見上げる仕草を見せると、会場は静まり返り、ファンの心を一瞬で掴んだ。ブレイの死から2年。WWEが仕掛けたこのトリビュートは、SNS上で瞬く間にトレンド1位となった。

 ブレイ・ワイアットは、2023年に36歳で急逝したカリスマ的レスラー。シナとはフェイス対ヒールの構図で幾度も激闘を繰り広げた宿敵だった。「シスター・アビゲイル」が再現された瞬間、観客はスマートフォンのライトを一斉に灯し、“ファイアフライ”を再現してブレイに祈りを捧げた。

 WWEユニバース(ファンの総称)の反応は熱狂の坩堝。「シナが最後に上を向いたのがエモい」「泣ける…」「泣いてしまう」「ちゃんとキスしとる」など、技への細やかなリスペクトに称賛が集まった。また、「どの技もとても丁寧で、オリジナルへのリスペクトが感じられたね」といった声も多く寄せられている。

 この試合は、WWEの絆と遺産を体現する名場面となった。多くの人々を驚愕と絶望に突き落としたヒールターンからフェイス回帰を経て、現役ラストイヤーを駆け抜けるシナ。引退まであと2か月――彼が再びライバルの魂をリングに呼び戻した意義は、計り知れない。

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