◇国内メジャー◇日本オープンゴルフ選手権競技 事前(15日)◇日光カンツリー倶楽部 (栃木)◇7238yd(パー70)…
◇国内メジャー◇日本オープンゴルフ選手権競技 事前(15日)◇日光カンツリー倶楽部 (栃木)◇7238yd(パー70)
直近の2試合、石川遼のグリーン上に2つの変化が起きている。気づいた方はどれだけいるだろうか。
一つはパターグリップが丸いこと。2週前の「バンテリン東海クラシック」から投入しているオデッセイ「ホワイトホットOG 4M パター」に、ショット用のグリップを挿しているのだ。アイアンなどに入れているモノより少し太目のゴルフプライド「ツアーベルベッドミッドサイズPLUS4」。テーパーレスモデルで下巻き4枚分と同等の太さで握れる。植竹勇太や勝亦悠斗が丸いグリップにしていたのは既報の通りだが、実は石川も人知れずグリップを丸くしていた。
ただ石川の場合は、それだけではない。もう一つの変化、ライ角を62度にしていたのだ。62度といえばサンドウェッジのライ角と同じ。丸いグリップといい、フラットなライ角といい、果たしてどのような意図があるのか。
「サンドウェッジと同じ雰囲気のイメージで打ちたかったんですよね。練習でサンドの刃で(パットを)打つ時って、けっこう出球の感覚がいい。そのイメージでパターも打てたらという発想でした」と言いながらボールを転がしていた。
ボール位置は「目より、ぜんぜん外」とのこと。「ボールはけっこう体から離れます。ライ角がアップライトだと、日によって近づいたり遠ざかったりして、どうしてもそれに合わせて構えちゃう。逆にフラットでここでしか構えられない状態にしておいた方がバラつきがないんです」。特に短い距離で効果を感じていて、「2mのアドレスが取りやすいですね。ショートパットは出球のイメージがそろいやすい」という。
丸グリップに関しても、「グリップに面があると、フェース面とグリップ面で違和感が出る。丸ならどんな感じに握っていても違和感が出にくい」と手応えを感じている。
「14本の中で今は一番いい」と評価する新パター。ナショナルオープンの舞台で、試合の鍵を握る一本になりそうだ。(栃木県日光市/服部謙二郎)