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インディアナ・ペイサーズのタイリース・ハリバートンが、10月14日(現地時間13日、日付は以下同)に行われたペイサーズとサンアントニオ・スパーズのプレシーズンゲームに登場。昨シーズンのNBAファイナルでアキレス腱断裂に見舞われ長期離脱を余儀なくされているハリバートンは、コートサイドから試合を見守った。
プレシーズンにおけるハリバートンの服装が、現地メディアやファンの間で話題になっている。スパーズ戦では、MLBロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平のユニフォームを着用して登場したハリバートン。12日のサンダー戦では同じくMLBチームであるシカゴ・カブスのユニフォームを着てコートに表れている。
MLBでは現在ワールドシリーズ出場をかけた熱戦が展開されており、ドジャースはミルウォーキー・ブルワーズとナ・リーグ優勝決定シリーズを戦っている最中である。ドジャースの相手であるブルワーズは、12日にカブスとの地区シリーズに勝利している。
ここからわかる通り、ハリバートンは自身の服装を以て、ポストシーズンにおけるブルワーズの対戦相手を応援しているのだ。ブルワーズの本拠地ミルウォーキーは、ハリバートンの出身であるウィスコンシン州に位置している。それにも関わらずハリバートンがブルワーズの“敵”を演じ続けているのには、理由があるようだ。
現地メディア『ClutchPoints』によると、ハリバートンは元来ブルワーズの大ファンだったにも関わらず、ブルワーズはハリバートンを目の敵にした模様。そのきっかけは2024年のプレーオフであり、ペイサーズはプレーオフ第1ラウンドででヤニス・アデトクンボ率いるミルウォーキー・バックスを撃破している。これを受けて、バックスと同じくミルウォーキーに本拠地を構えるブルワーズは当時予定していたハリバートンの始球式イベントをキャンセルしたという。ハリバートンはこの出来事に大きくショックを受け、出演した番組で「僕はもう昔のようにウィスコンシン州に歓迎されなくなったみたい。もうブルワーズのファンはやめた」と語っている。
所属チームでスタープレイヤーとなったハリバートンは、少年時代に愛していた地元のプロ野球チームから一方的に嫌われ、確執に発展してしまったようだ。スターの宿命のひとつであり、全てをひっくるめてエンターテイメントととれるのかも知れないが、球団やファンには大人な対応を求めたいものだ。