今季、最下位から脱出するも、4年連続でBクラスに終わった西武。新人王候補の渡部 聖弥外野手(広陵)などの活躍もあったが、…

今季、最下位から脱出するも、4年連続でBクラスに終わった西武。新人王候補の渡部 聖弥外野手(広陵)などの活躍もあったが、髙橋 光成投手(前橋育英)、今井 達也投手(作新学院)のダブルエースがポスティングシステムでMLBへ流出する可能性が出てきた。今季はこの2人で311回を投げており、長年、西武の先発陣を支えてきた2人の退団は大きな痛手である。今回はどんなドラフトをすればいいのか。

1位は即戦力野手、大学生投手の指名か? どの順位でも高校生スラッガーの指名を!

 まず高橋、今井の2人の穴埋めには、ドラフトに限らず、外国人投手の獲得、戦力外補強、現役ドラフトなどあらゆる補強手段を使いたい。

 ドラフトでは将来のエース、4番候補の選手を指名しつづけ、チームのスケールを大きくするべきだ。

 今年は有望な野手が多い世代。やはりレギュラー争いに加われる即戦力野手の指名は外せないだろう。

 競合必至となる創価大・立石 正広内野手(高川学園)の指名は西武も参加するだろう。ハズレた場合、社会人では突き抜けた長打力を誇るJR東日本・高橋 隆慶内野手(明秀日立)、打撃好調の法政大のスラッガー・松下 歩叶内野手(桐蔭学園)が候補になる。

 ハズレ1位もしくは2位指名では、1年目からある程度投げられる大学生投手もありそうだ。秋に評価が上がっている明治大・毛利 海大投手(福岡大大濠)、東北福祉大・櫻井 頼之介投手(聖カタリナ)、青山学院大・中西 聖輝投手(智弁和歌山)といった実戦派が候補となる。

 即戦力野手だけではなく、数年後を見据えて、高校生スラッガーも獲得したい。櫻井 ユウヤ内野手(昌平)、藤井 健翔内野手(浦和学院)、高田 庵冬内野手(仙台育英)の3人が候補だ。

 ここにきて急激に評価が上がった櫻井はハズレ1位も予想されるており、取り逃す可能性もある。

 藤井、高田の2人は素材では櫻井に負けておらず、十分に指名候補に入るだろう。藤井は春の県大会で3本塁打を放ち、練習試合でも多くの球団がクロスチェックに入ったと聞く。打球速度も非常に速く、守備も強肩が光る。

 高田は甲子園、国体で特大の本塁打を放ち、圧巻のパワーを披露した。守備はまだまだだが、抜群の強肩と脚力の高さもある。鍛えがいのある選手といえる。

エース候補になりそうな超高校級投手の指名を

 西武は高校生投手の育成に力を入れ、今年は高卒3年目の山田 陽翔投手(近江)が49試合登板。高卒1年目ながら先発登板した篠原 響投手(福井工大福井)も常時150キロ台をマーク。順調に成長している高卒の投手が多い。

 好素材の高校生投手の指名は今年もあるだろう。右投手ではU-18代表に選出された早瀬 朔投手(神村学園)がオススメだ。187センチの長身から140キロ台後半の速球、120キロ台後半のスライダーを操る投手で、将来的には常時150キロ台の速球で打者を圧倒する可能性を秘めている。最速153キロ右腕・森 陽樹投手(大阪桐蔭)は本領発揮とまではいかなかったが、潜在能力の高さは高校時代の高橋、今井にひけをとらないものがある。

 また、左腕だと奥村 頼人投手(横浜)が早めの台頭を期待できそう。フォームバランスもよく、自己管理能力も高い。好調時は140キロ台後半の速球、チェンジアップで三振の山を築く。牽制もうまく、何より横浜で揉まれたメンタルの強さが魅力だ。順調に行けば高卒3年目には一軍定着も期待できる実戦派の高さがある。

実戦力の高さでは、トミージョン手術から復帰した佐藤龍月(健大高崎)の名前も挙げられる。最速147キロの速球、カットボールの精度の高さは抜群だ。

 三軍制を敷いている西武は昨年、本指名7人、育成7人指名を行った。今年も多くの育成指名がありそうだ。

 独立リーガーの指名も予想される。独立リーグ界屈指のスラッガー・大坪 梓恩外野手(石川ミリオンスターズ)などは面白い存在だ。

また、地元・埼玉出身選手の獲得もあるだろう。今年は浦和学院・藤井含め、8人の球児が提出した。高校生NO.1左打者である横田 蒼和内野手(山村学園)、強肩強打の垣内凌外野手(浦和学院)、バットコントロールが抜群な田島 蓮夢外野手(花咲徳栄)など今年の埼玉は野手の人材が豊富だ。

 今年は少し光が見えた西武。有望な選手を指名し、再び優勝争いに加わるチームにしていきたい。

【西武の今季成績】

143試合 63勝77敗 3分

支配下人数 62名