ダルビッシュの経験はパドレスにとっても貴重なものだ(C)Getty Images パドレスのダルビッシュ有は今シーズン、…

ダルビッシュの経験はパドレスにとっても貴重なものだ(C)Getty Images

 パドレスのダルビッシュ有は今シーズン、15試合に先発し5勝5敗、防御率5.38という成績で終えた。右肘炎症により初登板が7月までずれ込むも、後半戦で白星を重ね、通算勝利数を日米通算208勝まで伸ばしている。

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 故障のため夏場まで調整が続き、プレーオフでもワイルドカードシリーズ敗退となったことで、決して満足の行くシーズンとはならず、すでに来季での巻き返しに意欲を高めているダルビッシュ。だが、39歳のベテランのオフシーズンは、穏やかに過ごすことは難しいのかもしれない。

 年々、コンディションの不調に悩まされ、成績も低下傾向にあるダルビッシュに対し、球団専門サイト『FANSIDED Friars On Base』が特集記事において、2026年の処遇について持論を展開。チーム最年長であり、また、契約を3年残していることで、「パドレスがダルビッシュ有をどう扱うべきか」などと問いかけており、2つの選択肢を挙げている。

「39歳となった今、時間が残り少ないことは明らか」とダルビッシュの選手キャリアを評する同メディアは、1つ目の選択肢して、「何らかの形でダルビッシュを手放すこと」と主張。2026年からの3シーズンで4600万ドルの支払いが残っているダルビッシュのトレード案を提言する。「ダルビッシュと数人の若手をセットにすれば、引き取るチームがどこかに現れる可能性はある」と見通している。

 さらに放出する別の手段としては、球団が残りの契約を負担する形で、「(パドレス側から)ダルビッシュに引退を打診する形も考えられる」とも綴っている。

 また当然、ダルビッシュが来季も引き続きパドレスにとどまるケースも想定しており、「契約がまだ3年残っている現時点で、年俸をすべて負担してまで手放すにはまだタイミングが早すぎる」と指摘。

 その上で、もう1つの選択肢では、リリーフ転向の可能性にも言及。同メディアは、「十分あり得るだろう。ブルペンでの起用により疲労を抑えながら、必要に応じて緊急先発やローテーション復帰に対応できる」として、ダルビッシュの救援での役割を論じている。

 パドレスは10月13日、マイク・シルト監督の辞任が伝えられ、来季へ向け体制の変化が避けられない状況となった。突然発表された指揮官の電撃退任という事実は、メジャー移籍から14年目を終え、チーム内での立場が変わりつつあるダルビッシュの去就にも影響を及ぼすことになるのだろうか。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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