ミジオロウスキーと佐々木の働きにMLB公式も注目している(C)Getty Images 失意の時を乗り越えて救世主へ。M…

ミジオロウスキーと佐々木の働きにMLB公式も注目している(C)Getty Images
失意の時を乗り越えて救世主へ。MLB公式サイトは10月13日、ナ・リーグ優勝決定シリーズで対戦するドジャースとブルワーズの2人の怪物ルーキーのアップダウンを比較して特集した。佐々木朗希とジェーコブ・ミジオロウスキーの2人である。
【動画】これぞクローザー!佐々木朗希がしびれる場面で見事に抑えたシーン
ともに23歳のルーキー。100マイル(約161キロ)超の速球を連発する快速右腕という共通項を持つ。重なるのはそれだけではない。先発で今季をスタートさせながら、やがて不調に陥る。そして勝負のポストシーズンを迎えると先発ローテーションに入ることができず、ブルペンへ。その新たな持ち場で強みを生かして、一気に輝きを増した。
佐々木は開幕ローテーション入りを果たし、最初の5先発では防御率3.20とまずまずの滑り出しをみせた。ところが5月中旬に右肩のインピンジメント症候群で負傷者リスト入り。メジャー復帰は9月までずれ込んだ。
「メジャー復帰は救援投手として迎え、ドジャースの事実上のクローザーとなった」
復活への歩みを同サイトはそう紹介した。
一方のミジオロウスキーは2022年ドラフト2巡目として、最速104マイル(約167キロ)を誇る逸材と期待され今季を迎えた。デビューから5戦4勝を飾ると、今夏のオールスターゲームにまで選出されるほどセンセーショナルな新星として全米を騒がせた。
「しかし後半戦は苦しんだ。9月末には先発ローテーションからも外れ、地区シリーズではブルペンに回ることが決定した」
すると地区シリーズでは2勝を挙げる大活躍。最終第5戦までもつれたカブスとの熱戦を3勝2敗で制するキープレイヤーとなった。
「2人の見放されつつあったルーキーは、10月の大事なピースとして蘇った。もしリードして9回を迎えればロバーツ監督はササキをマウンドに送るだろう。ブルワーズは大事な場面での救援をミジオロウスキーに託すだろうし、リーグ優勝決定シリーズ中に先発起用することさえ検討し始めている」
奇妙なほどの共通項を持ちながら、ベースボールファンを熱狂させている2人。日米が誇る快速右腕同士が、ナ・リーグ優勝決定シリーズの行方のカギを大きく握りそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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