10月23日に開催されるドラフト会議。高校生志望者の中で異彩を放っているのが、幸福の科学学園のエミール・セラーノ・プレン…

10月23日に開催されるドラフト会議。高校生志望者の中で異彩を放っているのが、幸福の科学学園のエミール・セラーノ・プレンサ、ユニオール・エルイン・ヌニエス・ジャケスのドミニカ人留学生コンビだ。

 ユニオールは高校通算7本塁打のパンチ力に加えて、捕手歴わずか1年で二塁送球最速1.88秒を記録した強肩を持つ。強肩強打の捕手ということで、将来の扇の要として必要としている球団はあるだろう。

 そんなユニオールが強みにできる部分は、プレー以外にもある。

スカウトも驚く語学力

 母国・ドミニカ共和国は公用語にスペイン語を使っているため、エミールと会話をするときは、当然ユニオールはスペイン語で会話している。しかし、チームメイトや指導者とコミュニケーションをとるときは日本語を使っている。会話のテンポを崩すことなく、スムーズに話ができる。
 その様子は日本人と遜色がない。日本語でしっかりとコミュニケーションを取れることは、スカウトの中でも大きく評価されている。通訳を介すことなく話ができることで、余計な誤解を招くことが減り、意思疎通ができるからだ。
 もちろん日本語を学び始めたのは来日後だ。
 「日本に来てから毎日毎日、日本語の勉強をコーチの茨田大智先生と学校の授業として4時間ほどやってきました。日本語の読み方や話し方を教えてもらいましたが、最初は本当に難しくて何もわからなかったです。せっかく教えてもらっても忘れてしまったりと、凄く時間がかかりましたし、大変でした。
 でもみんなは日本語で会話をしていますし、優しく声をかけてくれたので、自分からも笑い話とか声をかけて日本語でコミュニケーションをとって学ぶようにしました」

 ユニオール自身は勉強が好きで、ドミニカにいた時から勉強はしっかりとやっていたという。練習中もコーチ陣に積極的に日本語で質問をしている姿が見られた。

母、友人のためにプロ入りなるか

 関係者によると、ユニオールとエミールはドミニカでさまざまな辛い経験もしてきたそうだ。
 「ユニオールは母を亡くしています。また、二人には薬に手を出してしまったり、飲酒運転で交通事故を起こして亡くなったり、悪いことをして警官に撃たれてしまったりした友人がいる。成功していない友人がやってしまうんだそうです」

 だからこそ、ユニオールは日本で成功したい、という思いが強い。「もっとキャッチャーとして引っ張る選手、良いバッティング、良いプレーをしたい」と意気込む。

 「日本の高校野球はレベル高いと思いましたが、プロ野球はもっと上だとわかっています。ピッチャーはもっと速いですし、細かなプレーをしている。もっと凄い人たちがたくさんいるような世界なので、もっと頑張らないといけないと思っています。

 それでも、そのレベルに行って頑張りたいです。そのために速いボールを投げるピッチャーについても勝負できることを強みにしたいと思います」

 3年間指導してくれた恩師のため、そして空から見守る母や友人のために。ユニオールはプロへの道を切り開くことができるのか。その答えは10月23日だ。