佐賀県嬉野市と武雄市をホームタウンにする球団「佐賀アジアドリームズ」が、準加盟する野球の独立リーグ「九州アジアリーグ」…

 佐賀県嬉野市と武雄市をホームタウンにする球団「佐賀アジアドリームズ」が、準加盟する野球の独立リーグ「九州アジアリーグ」の2季目を終えた。公式戦16戦全敗の初年度から、今季は24試合で2勝をマーク。このほど報告会を開き、香月良仁監督(41)は「まだまだレベルアップできると感じている」と飛躍を誓った。

 今季はカンボジアやフィリピン、インドネシア、パキスタン、日本など9カ国の選手が所属。3月に武雄市であった開幕シリーズで待望の初勝利を挙げた。2勝目は、6月のアウェーの宮崎サンシャインズ戦だった。7~9月は白星につながらず課題も残ったが、9月27日に嬉野温泉で開いた報告会で、サミーラ主将=スリランカ=は「2勝できてうれしかった。リーグ選抜で台湾のチームと戦ったことも印象深い」と振り返った。

 報告会には約30人のファンが訪れた。参加した嬉野市の村上大祐市長は「何よりうれしかったのは、(1勝する)約束を果たしてくれたこと。勝つことで景色が変わったと思う。さらに勝ちたいという気持ちをエネルギーに変え、もっと街に活力を」と激励。武雄市の小松政市長は「(来春開学予定の)武雄アジア大学とドリームズは、日本とアジアの架け橋になるという気持ちで同じ。連携しながら地域を一緒に盛り上げたい」と期待した。

 球団では、試合の合間に地元の耕作放棄地などを使い、稲作に初めて挑んだ。この秋に収穫した米は約400キロという。来年は10~15倍の規模に増やす方向とし、福原佑二球団代表(42)は「スポンサー収入以外の、一つの事業になる可能性がある。農業経営をする球団というのも聞かないので、面白いスタイルになるのでは」と、運営面の強化も見据える。12月にはカンボジアで球団初の野球教室を開く予定で、アジアとのつながりも、さらに深める。(森田博志)