タフに投げ続けた菅野。その内容に対する評価は様々だ(C)Getty Images メジャーでは通用しない――。そんな不安…

タフに投げ続けた菅野。その内容に対する評価は様々だ(C)Getty Images
メジャーでは通用しない――。そんな不安は吹き飛ばす、評価に値するルーキーイヤーだったと言えよう。今季にオリオールズでプレーした菅野智之だ。
メジャーリーグはレギュラーシーズンが終了。ポストシーズン進出チームを除く球団に所属する選手たちは、来季に向けた契約に目を向けている。そんな市場動向がにわかに動き始めている中で、注目を集めている投手の一人が菅野である。
昨年12月に巨人から海外FAとなった菅野は、オリオールズと最高35万ドル(約5250万円)のオプションが付帯する1年1300万ドル(約20億円)の契約を締結。当初は加齢による衰えや平均球速の遅さによるパワー不足も指摘されたが、1年を通して先発ローテーションの座を堅持。防御率こそ4.64とシーズン終盤に悪化したが、30登板で10勝(10敗)をマーク。抜群の制球力を軸とした投球術とタフネスで存在感を示した。
過酷な環境に適応し、一定水準の結果は出した。契約満了となった今オフはふたたびFAとなるわけだが、菅野本人は「そういう機会(メジャーでの契約)があれば僕自身もうれしい」と吐露。MLBでのキャリア継続を最優先目標として掲げている。
では、今月11日に36歳となった菅野に再契約の道は残されているのか。米球界の移籍事情に詳しい専門サイト『MLB Trade Rumors』は「当然ながら、いくつかの困難を伴った。スガノの与四球率の低さは最大の特徴だが、その他の指標は不安定だった」と最終的に防御率4点台後半にまで落ち込んだ投球内容をシビアに分析。一方で「彼の耐久性だけでも、投手陣の故障に悩まされている球団にとってはプラス材料になり得る」とも説いた。
その上で同メディアは、「個人的な視点で言えば、なぜ成功しなかったのかは分かっている」と語る菅野にとってのルーキーイヤーが「初めてMLB打者とした1年で、学習期間と捉えるのが妥当だ」と評価。新契約を勝ち取る可能性を次のように論じている。
「36歳になった年齢を考慮すれば、買い手となる球団は1年契約を提示する可能性が高い。スガノの総合的な指標は、より分析を重視する球団のフロントオフィスには魅力的ではないかもしれないが、強力な制球力と5日に1回は先発できる能力は有利に働くはずだ。現時点で、憶測の域を出ないが、昨オフにはジャイアンツとエンゼルスが獲得に興味を示しており、この2球団が再び関心を示す可能性や、オリオールズとの“再会”もありえるだろう」
今オフのメジャーリーグのFA市場は、ディラン・シーズやレンジャー・スアレスなど投手だけで見ても実力派がひしめいている。それだけに菅野がどのタイミングで、どれだけの評価を受けるかは不透明な情勢だが、衰え知らずのベテラン右腕の行く末を興味深く見守りたい。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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