遊撃手としてレギュラーポジションを掴んでいるベッツ(C)Getty Images 現地時間10月12日、翌日から始まるナ…

遊撃手としてレギュラーポジションを掴んでいるベッツ(C)Getty Images
現地時間10月12日、翌日から始まるナ・リーグ優勝決定シリーズで、ドジャースと対峙するブリュワーズのパット・マーフィー監督が記者会見に登場。公の場で対峙するスター軍団の選手たちを絶賛した。
「過信はしていない。ドジャースは強豪としか言えない」
【動画】球審目線で判明する圧巻球威 打者を釘付けにした「大谷の3球」をチェック
そう謙遜し、大谷翔平や佐々木朗希などあらゆる選手たちを称え続けたマーフィー監督が、とりわけ熱心に語らったのが、ムーキー・ベッツだった。
遊撃手に本格コンバートされた今季は順風満帆な1年を送ってきたわけではない。インフルエンザ感染によって約11キロの減量に見舞われた開幕当初に躓いたベッツは、成績が極端に低迷。一時は打率1割台にまで落ち込んだ本人が「ショートを毎日任されることは、メンタル的にも、本当に、本当に難しい。想像以上にハードだった」と回想する日々を戦ってきた。
それでもレギュラーシーズン終盤に復調。今ポストシーズンも打率.385、出塁率.429、OPS1.006のハイアベレージをマーク。不動の2番打者としてドジャースに欠かせぬ存在となっている。
そんな名手の価値を「最も過小評価されているスターだ」と断言するマーフィー監督は、「ちょっとおかしいと思わないか」と持論を続けた。
「ベッツは正当な評価を受けていないとすら思うね。フレディ・フリーマンは私が一番好きな選手だし、人としても素晴らしい。オオタニは言わずもがなだ。彼はすでに史上最高の選手の一人だ。でも、私はそれでもベッツがやっていることは、もっと評価されていいと思うんだ」
苦心しながらも当たり前のように遊撃手のレギュラーポジションを掴んでいるベッツのプレーを「ありえないことだ」と強調するマーフィー監督は、「しかも(守備が)巧いときてる。彼の今年のパフォーマンスは、チーム内の価値を考えたら、群を抜いて過小評価されている」と熱弁を振るった。
「あの男は特別だ。彼は不可能なこともできる。それがスーパースターってものだからだ。ムーキーは間違いなく野球界で前例のないようなことをやっているよ。それが私は大好きだし、最高だと心の底から思うね」
敵将をも惚れ惚れさせるベッツ。その評価は今以上に高まっていいはずだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
【関連記事】最強打者・大谷翔平の“後続”を打つ難しさ 2番固定のベッツが打ち明けた悩み「板挟み状態というか、どっちつかずになってる」
【関連記事】背中を押した大谷翔平の「早く投げんかい」 ドジャースベンチが佐々木朗希を続投させた背景にあった“成長”「ロウキは逃げようとしなかった」
【関連記事】「もう無視できない」どうした大谷翔平の大不振 地区シリーズ突破の真裏で際立つ打率ゼロ割台の深刻状況「存在感を失っている」