◇国内女子◇スタンレーレディスホンダゴルフトーナメント 2日目(11日)◇東名CC(静岡)◇6435yd(パー72)◇雨…

多くの課題をクリアにして新シーズンを迎えたい

◇国内女子◇スタンレーレディスホンダゴルフトーナメント 2日目(11日)◇東名CC(静岡)◇6435yd(パー72)◇雨(観衆3653人)

昨年11月のシーズン最終戦「リコーカップ」以来、320日ぶりの国内ツアー。原英莉花は国内シーズン今季初戦で決勝ラウンドに進めず、「もっとファンの皆さんにいいプレーを見せたかった」と表情を曇らせた。

4アンダー16位の好位置から「76」とスコアを崩し、カットラインに2打届かない通算イーブンパー61位。国内ツアーでは昨年6月「ニチレイレディス」以来の予選落ちとなった。290ydと距離の短い後半12番では、フェアウェイバンカーから残り90ydの2打目が「薄く当たって」グリーン奥まで達し、ショートゲームのミスも重なり痛恨のダブルボギー。この日は「フェアウェイバンカーから全部」スコアを落としただけに、新たな課題として胸にとどめた。

ショートゲームの向上も来年に向けたテーマのひとつ

1月に国内ツアーの単年シードを放棄したことで推薦出場(8試合まで)に限られる次戦は調整中だが、初のフル参戦となる来季からの米ツアーにおいては長いシーズンオフに入る。今季主戦場とした米下部エプソンツアーで1勝を挙げるなど年間ポイントレース5位に入り、レギュラーツアーに昇格。例年通りなら1月に新シーズンがスタートする。

来年に向けては、アドレス時の「前傾ポジションを安定させたい」という具体的なテーマをすでに固めている。「パッティングとショットを、アドレスからしっかり固定させたい。まずはそこを意識して、トレーナーさんとしっかり体を作っていきたいです」と話す。ショートゲームも「アプローチのバリエーションと(アドレスを固定した上での)パッティングの向上」と多くのノルマを課し、懸念点を少しでも減らしてルーキーシーズンを迎えたい。今週もこれらのテーマを意識しながら臨んでいたという。

原英莉花の視線はすでに来年の米ツアーへ

「美味しいものを食べてゆっくりしたい気持ちも少しあるけど、トレーニングもしたい。来年に向けて、しっかりやっていこうと思います」。ツアーメンバーとして念願の舞台に立てることが、過酷なオフを乗り越えるための何よりのモチベーションとなる。(静岡県裾野市/塚田達也)