プロ野球ドラフト会議まで残り10日余りに迫ってきた。今オフも第一次戦力外通告期間が一段落を迎え、戦力整理が進んでいる。ド…
プロ野球ドラフト会議まで残り10日余りに迫ってきた。今オフも第一次戦力外通告期間が一段落を迎え、戦力整理が進んでいる。ドラフト的にもプロ志望届の提出が締め切られ、各球団の動向にも注目が集まっている。
今年は立石 正広内野手(高川学園―創価大)や石垣 元気投手(健大高崎)ら目玉選手も揃う。そんな中、各球団はどんな課題を持ってドラフト会議に臨むのか。今回はセ・リーグ6球団が抱える手薄なポジションを年齢から考え、オススメの選手を紹介していきたい。
今季独走で優勝した阪神が若手で手薄なのは一塁手、三塁手のレギュラー候補だ。今季は佐藤 輝明(仁川学院―近畿大)が2冠と遂に覚醒の時を迎えたが、メジャー移籍の可能性も浮上している。一方、一塁手も大山 悠輔内野手(つくば秀英―白鴎大)も30歳と後釜も考える年齢に差し掛かっている。若手は二遊間の選手が多く、一発の期待できる選手の少なさを考慮しても、今秋ドラフトの目玉でもある立石の指名をオススメしたい。
2位のDeNAは外野手の高齢化が進み、ドラフトで補強に動くことも十分に考えられる。両翼はシーズン終盤に蛯名 達夫(青森商―青森大)がブレイクの兆しを見せ、二軍で打率.384を記録している度会 隆輝(横浜―ENEOS)もいるが、センターは今季32歳の桑原 将志(福知山成美)が多く出場している状態だ。右打者の少なさを考えると圧倒的なパワーを誇る大阪学院大のエドポロ ケイン(日本航空)や快足が武器の筑波大・岡城 快生(一宮)らが候補になりそうだ。
巨人は支配下で一番若い捕手が今年24歳の山瀬 慎之介(星稜)。ドラフトでも20年7位の萩原 哲(日南学園ー創価大)以来、5年間支配下での捕手指名がないため確実に指名はあるだろう。ただ今年は例年以上に捕手の有望選手が少なく、チームとしても岸田 行倫(報徳学園―大阪ガス)が侍ジャパンに選出されるまでに成長し、上位指名は考えにくい。二軍で経験を積ませることのできる高卒からU18代表の大栄 利哉(学法石川)や高校通算13発のパンチ力が魅力の池田 栞太(関根学園)らの指名が狙い目ではないか。
中日は柳 裕也(横浜ー明治大)、松葉 貴大(東洋大姫路ー大阪体育大)とローテーション投手にFA権行使の可能性があり、若手の即戦力投手の指名は必須だろう。大野 雄大(京都外大西―佛教大)、涌井 秀章(横浜)ら35歳以上のベテランに頼らないためにも、中西 聖輝(智弁和歌山ー青山学院大)や櫻井 頼之介(聖カタリナー東北福祉大)ら全国大会での実績もある即戦力投手を上位で割きたいところだ。
今季5位の広島はレギュラーを張れる捕手の指名をオススメしたい。主力の坂倉 将吾(日大三)がシーズン前の怪我で出遅れ、今季は打率.238、5本、37打点と本来の力を出し切れなかった。二俣 翔一(磐田東)の捕手挑戦が報じられたが、坂倉以外の捕手は経験も少なく戦力層も薄い。早くから一軍出場の出来る選手が欲しいため、大学生捕手で17年ぶりのドラフト1位が期待される小島 大河(東海大相模-明治大)、また社会人野球でも守備力に定評のある萩原 義輝(東海大相模―流通経済大)らの指名に期待したい。
最後にヤクルト。一軍、二軍共に最下位に沈み、投打に核になる選手が欲しいのは事実だ。その中でもメジャー移籍が確実となっている村上 宗隆(九州学院)の抜ける影響は大きい。現状では野手でレギュラーが期待される若手も内山 壮真(星稜)、北村 恵吾(近江―中央大)など限られ、ここ数年上位で投手を多く指名していることからも主軸を打てる選手の補強が望ましいのではないか。阪神のオススメ選手にも挙げた立石を競合覚悟で指名に行くことも予想され、法政大の松下 歩叶(桐蔭学園)、JR東日本の髙橋 隆慶(明秀日立―中央大)ら、今年は大学・社会人でスラッガー候補が多い。1位だけでなく、上位で複数指名するなど、思い切ったドラフトに期待したい。