第一次戦力外通告期間が10日に終了した。今年は12球団で計101人が選手としての岐路に立ち、なかには西川 遥輝外野手(智…

第一次戦力外通告期間が10日に終了した。今年は12球団で計101人が選手としての岐路に立ち、なかには西川 遥輝外野手(智弁和歌山)をはじめ、実績のあるベテランも数多く名を連ねた。

 昨年はDeNAから巨人に移籍した石川 達也投手(横浜)がキャリアハイの41登板で防御率2.14、阪神から楽天に移籍した加治屋 蓮投手も54登板で防御率3.50と戦力外を受けた選手が他球団に場所を移してプルペン陣を支えた。2選手は以前から好成績残していたが、「即戦力性」や「枚数の多さ」を求められる中継ぎを戦力外の選手や現役ドラフトで補強するのも今のトレンドとなりつつある。

 今年も中継ぎ、特に貴重なサウスポーで実績を持つ選手が構想から外れた。1人目は巨人の今村 信貴投手(太成学院大)だ。22年から中継ぎに転向すると、55試合で防御率3.57、21Hで貴重な戦力となった。翌年以降も一軍での活躍が期待されたが、登板機会も減っていきい、便利屋的な起用が続いた。

 今季は石川やルーキーの宮原 駿介投手(静岡学園ー東海大静岡キャンパス)らライバルも増え、一軍出場なく戦力外となった。31歳と未だ老け込む年齢ではなく、2軍で41登板で防御率1.91と好成績を残しており、環境を変えて再び一軍で躍動する姿を期待したい。

 同じくヤクルトの山本 大貴投手(北星大付ー三菱自動車岡崎)も今季は17試合で防御率5.17と結果が奮わず戦力外を通達された。

 ロッテから加入2年目の23年には42試合に登板して防御率2.55と飛躍を果たし、翌24年も44試合で防御率1.42と一軍戦力に定着した。しかし、今季は右脇腹痛に悩まされ、一軍での登板も17試合と激減。チームとしてもルーキー左腕の荘司 宏太投手(駿台甲府ー国士舘大ーセガサミー)が台頭したことも影響はあるだろう。

 それでも2年連続で好成績を残した実績もあり、体調を万全にすれば他球団からのオファーも十分に考えられる。

 最後にソフトバンクの田浦 文丸投手(秀岳館)の名前をあげたい。プロ入り後入は腰痛や肩の故障など度重なる怪我にも悩まされたが、23年は開幕から15試合連続無失点を続け、チャンスを掴んだ。その後もシーズンオフまで強力中継ぎ陣の一角を担い、45登板で2勝1敗7ホールド、防御率2.38とブレイクを果たした。

 その後は再び怪我で戦線を離脱し、今季も一軍登板はなかった。小柄ながら140キロ中盤の真っ直ぐに、魔球チェンジアップのコンビネーションは抜群。26歳の若さを考えても、もう一花咲かせることができる存在だ。