秋季広島県高校野球大会(県高野連主催、朝日新聞広島総局など後援)は11日、決勝と3位決定戦が呉市の鶴岡一人記念球場であ…

 秋季広島県高校野球大会(県高野連主催、朝日新聞広島総局など後援)は11日、決勝と3位決定戦が呉市の鶴岡一人記念球場であった。広陵が崇徳にサヨナラ勝ちして優勝を決め、広島商が山陽をコールドで破り3位とした。広陵と崇徳、広島商は24日から山口県である中国大会に出場する。

 (11日、秋季広島県高校野球大会決勝 広陵5―4崇徳)

 バントを防いでピンチを回避し、バントを決めて得点を奪った。広陵の中本優壮捕手(2年)が攻守の活躍で崇徳を破り、優勝に貢献した。

 まずは一回無死一塁。小フライとなった打者のバントを素手で捕球し、一塁へ転送して併殺とした。「とっさの反応でした」。三回には無死一塁から2打者連続でバントを仕掛けてきたが、いずれも中本捕手がさばいて二塁封殺にした。

 打っては、二回2死一、三塁の第1打席。「打撃の調子が悪かったので、チームに役立てるように」と、相手の意表を突くセーフティースクイズで初球を一塁線に転がし、先制した。

 その後も2投手を好リード。「とにかく声を出す」と元気な声で投手陣を引っ張った。低めの投球を徹底させて要所を締め、チームのサヨナラ勝ちを呼び込んだ。

 「今日は活躍できてうれしい。優勝できてよかった」。勝利の立役者となり、満面の笑みを見せた。(相川智)