<令和7年度 秋季東京都高等学校野球大会:狛江5-2葛飾野>◇11日◇1回戦◇オーエンススタジアム江戸川球場 秋季東京都…

<令和7年度 秋季東京都高等学校野球大会:狛江5-2葛飾野>◇11日◇1回戦◇オーエンススタジアム江戸川球場

 秋季東京都大会は、東西の夏の代表校と、ブロック予選を勝ち上がった計64校で争われる。その東京都大会が11日から始まった。台風も接近してきているということで、やや天候が不安定な中での開催となった。

 東京都の場合、ブロック予戦では、ほとんどのチームがまずは2つ勝っての本大会進出を決めている。新チームとして初の公式戦で2勝するということは、自信にもなっていく。夏の東東京大会では3つ勝ってベスト16入りした葛飾野は、新チームでも永山、大東学園にいずれもコールド勝ちと順調な仕上がりぶりを示した。また、狛江も夏は3回戦で府中東にサヨナラ負けしたが、この秋はまずは青稜、田園調布をこちらも2試合コールドで下しての本大会進出となった。

 言うならば、夏休みの練習で順調にチームを作ってきた都立校の中堅有力校対決ともいえる対戦である。葛飾野は、現在のチームの基盤を作った才野 秀樹監督がこの春異動となり、4月からは松村 拓人監督が引き継いでいる。狛江も、近年の実績を作った前任の西村 昌弘監督から、この新チームから黒田 一輝監督が引き継いだ。そういう意味では、フレッシュな指揮官同士の対決とも言えようか。

 葛飾野は背番号11の小川 柊真投手(1年)、狛江は1番を背負う長谷川 温樹投手(2年)の先発で、5回まではお互いに1点を与えたものの、テンポのいい投手戦でもあった。

 グラウンド整備後の6回はよく試合が動くとも言われているが、この試合でも、その6回の攻防が結果的に明暗を分けることになった。

 ともに2番からの攻撃だったが、葛飾野は辻川 雄生選手(1年)の中前打からバントと4番・前原 真人選手(2年)の右前打でリードする。しかしその裏、狛江は先頭の林 海成選手(1年)が二塁打すると、一死三塁となった後、4番・岩下 颯羽志選手(1年)の一振りが、右翼フェンスを越えていく逆転2ランとなった。パンチ力はあるという岩下選手は、この日は4打数3安打で打点2得点3とチームの得点の大半に関わった。4番打者としての役も十分に果たしたと言っていいであろう。

 リードした狛江は8回にも代打で出場してそのまま一塁に入っていた小形 凜空選手(2年)の右越三塁打などで、さらに2点を追加。そして、このリードを長谷川投手と外野手からマウンドに登った左サイドの溝上 輝一郎投手(2年)の継投で凌ぎ切った。溝上投手は、変則気味でもあり、初めて対戦する打者は、やや戸惑うかなという印象でもあった。

 狛江の黒田監督は、「選手たちが本当によくやってくれました。選手たちに感謝ですね(笑)。継投はイメージ通りでした、先発で完投は難しいと思っていたので、当初の予定通りです。岩下がよく打ってくれましたね。先発の5人が1年生ですが、こうした戦いでの勝利は自信にもなると思います」と、これからの選手たちの伸びしろにも大いに期待していた。

 葛飾野の松村監督は、3人の投手の継投での戦いとなったが、「投手はよく投げてくれたとは思います。ただ、ポイントとなるところで、堪えきれなかったですね。いろんな課題も見つけられた試合でもありました」と、この負けを糧として、来春以降に向けての再建を思っていたようだ。