今週の日曜日は、東京競馬場でアイルランドトロフィー(GII・芝1800m)が行われます。 昨年まで行われたアイルラン…

 今週の日曜日は、東京競馬場でアイルランドトロフィー(GII・芝1800m)が行われます。

 昨年まで行われたアイルランドトロフィー府中牝馬Sの開催時期や格付け、負担重量などを引き継ぐ形でアイルランドTとして生まれ変わった本競走。ここでは昨年までの秋の東京で開催されていた過去10年の府中牝馬S(計10レース)を対象に傾向を探っていきます。

 データ対象の10レースでは初角5番手以下の馬が6勝2着7回3着8回とまずまずの成績を残しています。データ対象の10レースはスローの上がり勝負になるケースも多々ありますが、意外にも道中で脚を溜める形で運んでいる馬が優勢となっています。ただ、実際のレースでの位置取りを正確に把握するのは困難。そこで前走の初角位置に注目してみます。

 データ対象の10レースでは前走初角4番手以内の馬が5勝2着2回3着1回、5番手以下の馬が5勝2着7回3着9回となっています。勝ち馬の数は同じですが2着、3着では前走初角5番手以下の馬の方が上回っています。このことから前走で前々からの競馬をしている馬よりも、スタートから脚を溜める形で運んでいる馬に分があると言えそうです。今年のアイルランドTでも前走の初角位置は必ずチェックしておきたいところです。

 ここでは、上位人気が予想される馬の死角となりそうなデータをひとつ紹介します。

【条件】
前走初角4番手以内で5着以下
[0-0-0-24]複勝率0%
該当馬:アドマイヤマツリ、キャットファイト、サフィラ、フィールシンパシー
(過去の該当馬:21年ドナアトラエンテ3番人気4着、19年クロコスミア3番人気5着、15年ケイアイエレガント3番人気9着)
※特に言及のない限り、データは昨年までの秋の東京で開催されていた過去10年の府中牝馬S(計10レース)を対象にしています。

 上位人気が予想されるアドマイヤマツリが該当しました。

 データ対象の10レースで前走初角4番手以内だった馬でもノーチャンスでないことは先述した通りですが、馬券に絡んだのは前走で4着以内に入っていた馬のみ。前走初角4番手以内から5着以下に敗れている馬には好走例はありませんでした。

 前走の初角で4番手以内につけているのは先行力に優れたタイプの馬と言えます。しかし、データ対象の10レースでは前走で前々からの競馬をしている馬よりも、しっかりと脚を溜める形を経験している馬の方が優勢ですし、前走で積極的な競馬をしていることがマイナス要素になってしまうのでしょう。

 該当馬に挙げたアドマイヤマツリは前走でヴィクトリアマイルに出走し初角を2番手で通過し7着に終わっています。牝馬の一線級相手だったとはいえ、逃げた馬を交わすこともできていませんし、あまり評価できる内容ではなかったように思います。

 近走の走りから今回もある程度の位置から運ぶことが想定されますが、道中で脚を溜めた馬に屈してしまう可能性は十分に考えられます。2走前の福島牝馬Sで重賞を勝っているとは言え、この時は内枠でロスなく立ち回れたことも大きかった印象ですし、今回はGIIメンバー相手でどこまでやれるか。絶対の自信を持って買えるというタイプではないですし、人気ほどの信頼はしづらい1頭と言えるのではないでしょうか。

 重賞レースの参考に、是非お役立てください。