2020年の大相撲初場所で幕内優勝を果たし、23年に引退した元幕内徳勝龍の千田川親方(39)が優勝額と化粧まわしを奈良…

 2020年の大相撲初場所で幕内優勝を果たし、23年に引退した元幕内徳勝龍の千田川親方(39)が優勝額と化粧まわしを奈良県に寄贈し、10日の除幕式でお披露目された。

 式は午前11時から奈良公園バスターミナル東棟で開かれた。千田川親方が山下真知事から寄贈に対する感謝状を受け取った後、縦3.2メートル、横2.3メートル、重さ約80キロの優勝額と化粧まわしがお披露目された。

 優勝額は今年の9月場所の前まで両国国技館内に飾られていた。地元の人に相撲を身近に感じてほしいと、千田川親方が県に寄贈することを決めたという。

 式を終えた後、千田川親方は「(優勝額を)久しぶりに近くから見た。優勝した当時を思い出す。こんなにでかかったのか」と笑みを浮かべた。県内の子どもたちが一人でも多く相撲に興味を持ってほしいといい、「県内には学校に土俵が多くある。遊びから土俵に触れてみてほしい」と話した。

 県によると、寄贈された優勝額と化粧まわしは当面の間、同ターミナル東棟2階に飾られる。(周毅愷)