角田について「期待していたような“殻を破った”走りにはなっていない」と語った(C)Getty Images 今季、ルーキ…

角田について「期待していたような“殻を破った”走りにはなっていない」と語った(C)Getty Images
今季、ルーキーとして存在感を放っているアイザック・ハジャー(レーシングブルズ)は来季へ向けた去就も話題を振りまいている。来季でのレッドブル昇格が有力との声が鳴り止まず、今月中にもチーム首脳が決断するとの見方も伝えられている。
ハジャーの昇格が正式決定となれば、成績が一向に上向く気配を見せない角田裕毅(レッドブル)がその座を追われることに。シーズン終盤でのドライバー人事、トップチームのシートをめぐる動向は現在もF1界全体での大きな関心事となっている状況だ。
ハジャーのレッドブル入りについては、元F1パイロットのジョニー・ハーバート氏も見解を示している。英メディア『GRANDPRIX247』が10月9日に公式サイト上で報じた。1980年代から2000年にかけ、160戦を走りベネトン・フォードなどで通算3勝を記録しているハーバート氏は、現在のレッドブルシート争いについて、若きフランス人ドライバーに太鼓判を押す。
「脚光を浴びているのはハジャーの方だ。ルーキーとは思えない成果を挙げている。レーシングブルズでの活躍が注目されていて、ツノダに代わってレッドブルへ昇格する可能性があるのは明らかだ」
また、角田については、「ユウキはまだ“何か”が噛み合っていない」と評価するとともに、レッドブルでのパフォーマンスを振り返り、「期待していたような“殻を破った”走りにはなっていない。確かに以前よりは良くなっているけれど、それでも話題になるほどの成果を生み出してはいないんだ」と説明。
ハジャーの昇格を確実視するハーバート氏はその一方で、「もう1年は育ててほしい。経験が十分でないままビッグチームに引き上げると、いつもうまくいかない」とも指摘しており、「だからレッドブルは戦略を見直して、ハジャーにもう少し時間を与え、準備を整えるべきだと思う」との意見も発している。
他にも、「レッドブルに上がると期待値はまるで違う。(レーシングブルズと比べ)1000倍に跳ね上がるようなものだ」とのコメントも紹介されるなど、現役時、小規模チームからステップアップを遂げたハーバート氏の経験を踏まえた、重みのある言葉が並んだ。
大方の予想通り、ハジャーがこのままレッドブル入りを果たすのか。シーズンが終わりに近づく中、その答えはもう間もなく出されるはずだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
【関連記事】「理解できない」フェルスタッペンとの“格差”で15位に後退!? 精彩欠いた角田裕毅に英メディアは苦言「説得力がない」
【関連記事】復調の兆しを見せる角田裕毅がF1戦線に「生き残るシナリオ」は? フェルスタッペンと築く“相棒関係”が焦点に
【関連記事】今季最高位進出はなぜ? 角田裕毅を変えたモンツァでの“密談” レッドブル重鎮が証言する変貌「まだマックスほどの経験がない」