◇米国男子◇ベイカレントクラシック Presented by レクサス 2日目(10日)◇横浜CC(神奈川)◇7315…
◇米国男子◇ベイカレントクラシック Presented by レクサス 2日目(10日)◇横浜CC(神奈川)◇7315yd(パー71)
台風接近の影響で猛烈な強風が吹き荒れた初日を振り返って、ザンダー・シャウフェレは「生き残る(survive)のに必死だった」と表現する。ティイングエリアからの景色は左右の木が迫るように揺れ、打った瞬間に横風であおられることも。ショットだけでなく、チッピングも、パッティングも難度が跳ね上がった。その中で「71」とパープレーにまとめたラウンドは、まさに競争に“生き残った”と言えるものだった。
2日目は一転して穏やかなコンディションに恵まれ、平均スコアも初日「72.054」から「68.986」と伸ばし合う展開。「きょうの方が少しだけ(コースが)寛容で、いいショットを打てば報われる状況だった」と謙虚に言ったが、ボギーなしの8バーディ「63」はキース・ミッチェルの「62」に次ぎ、首位のマックス・グレイサーマンと並ぶ2番目の数字。首位と4打差2位で大会を折り返し、世界ランキング4位の実力を存分に示した。
6m近い距離を決めた前半3番(パー3)から4連続バーディ。アウトで5つ伸ばすと、難しいホールが並ぶインの前半は鉄壁のディフェンスも披露。奥に外した12番は2m近いパーパットを決めきり、ティショットがフェアウェイから左サイドにこぼれた14番もグリーンの広いエリアを使って2パットで切り抜けた。この日最難関だった16番(パー3)も右からの寄せワンでパーを拾い、上がり2連続バーディにつなげた。
右肋骨を痛めて長期離脱もあった今季はフェデックスカップポイントランク42位。8シーズン続けていたトップ30による最終戦「ツアー選手権」出場を逃した。トップ選手にとって、メジャーと並ぶシーズンの山場と言えるプレーオフシリーズ、米国の威信を背負って戦った欧州選抜との対抗戦「ライダーカップ」を終えたいま、「自信を取り戻したい」と切に願う。「全米プロ」、「全英オープン」とメジャータイトルを初めて掲げた昨季をはじめとする好調時、スイングのメカニックに気を取られることなくプレーする感覚には至っていない。
祖父母が東京で暮らし、母は日本で育った。自らも2021年「東京五輪」で金メダルに輝いた。「まだ金曜日」と冷静に言いつつ、「日本開催のPGAツアーで優勝できれば、本当に特別なことになると思う」。縁の深い地で再び頂点を見据えた。(横浜市保土ヶ谷区/亀山泰宏)