◇米国男子◇ベイカレントクラシック Presented by レクサス 2日目(10日)◇横浜CC(神奈川)◇7315…
◇米国男子◇ベイカレントクラシック Presented by レクサス 2日目(10日)◇横浜CC(神奈川)◇7315yd(パー71)
リニューアルされた日本開催のPGAツアー大会で、2日間を終えた段階での最難関ホールは508ydの14番(通常営業時は西コース7番)。右ドッグレッグのパー4は平均スコア「4.391」(対パーで+0.391)を記録している。全選手が2回プレーしてバーディの数が15に対してボギーは41。ダブルボギー以上も15ある。
石川遼はココで2日続けて大トラブルに見舞われた。第1打を右サイドのブッシュに打ち込み紛失球で処理した初日同様、この日もトリプルボギー。同じように1Wでフェードボールを狙ったティショットが今度は左に大きく曲がり、隣のホールまで到達した。
1Wショットのランディングエリアには右サイドにバンカー群、左サイドにはラフに向かって激しく下る傾斜がある。ドローヒッターもよほどの飛距離がなければフェアウェイバンカーは越えられず、左へのミスは崖を落ちるリスクが高い。右回転(スライス回転)のボールでフェアウェイにぶつけてキープするイメージがわきやすいが、その際も左方向にピンポイントに、かつ適切なスピンで打ち出す必要がある。
石川は「初日に出球を左に出せず、右にロストボールにした。(きょうは)それだけはしたくないと思ったら左に引っ張り過ぎた。スライスするのを思い切り嫌がった」と、狙いと失敗を招いた心理状態を明かす。3打目で正規のホールに戻す形となり、5オン2パットで前半のうちに大きく後退した。
ティイングエリアで「立ちにくい」と感じている選手は多く、フェアウェイウッドなどで刻み、2打目に200yd以上を残す戦略をとる選手もいる。石川は1W勝負を貫きつつ「そこ(右サイドへのミス)を嫌がっている時点で“コミット”が足りない。苦手なロケーションでコミットし切れていない。線引き(があいまい)と言うか…」と自らを厳しく断じた。通算5オーバーは69位。「ゲームを壊してしまっている。結構キツイですけど、これが今の状態」と無念そうに言葉を絞り出した。(横浜市保土ヶ谷区/桂川洋一)