◇国内女子◇スタンレーレディスホンダゴルフトーナメント 初日(10日)◇東名CC(静岡)◇6435yd(パー72)◇曇…
◇国内女子◇スタンレーレディスホンダゴルフトーナメント 初日(10日)◇東名CC(静岡)◇6435yd(パー72)◇曇り(観衆3046人)
米ツアーからの復帰シーズンで、25試合に出場して予選落ち15回。年間ポイントレース(メルセデスランキング)109位と不振が続く稲見萌寧が今季ベストの「66」をマークし、首位と1打差につける6アンダー6位の好スタートを切った。
先週の「日本女子オープン」3Rに続く今季2回目のノーボギーラウンド。不調の一因となっているショットについては「でかいミスがあったりするけど、ぼちぼち」と評価した。昨年は持ち球のフェードからドロー寄りに切り替えることも試みたが、いまはフェードに一本化。「確実に、ちょっとずつ良くなっている実感はある」と手ごたえを深めつつある。
とはいえ、プレーの安定感については「何ともいえない」と言葉を濁す。8月の「ニトリレディス」初日には「81」をたたき、国内ツアー自身初の最下位発進。先週もノーボギー後の最終日に「78」と崩れた。
完全復調は道半ばに感じているからこそ、先週の予選ラウンドで初めて同組になったツアー通算50勝を誇る不動裕理からの「人生で一番響いた」言葉がある。ラウンド中に会話を交わすなかで受けた『ショット悪かったらショートゲームでカバーすればいい』というアドバイス。「あれだけのショットメーカーの人が言うのだから、それが絶対だなと思った」と自然に受け入れられた。
そんな意識もプラスに働いたのか、この日は2回の大ピンチを切り抜けた。後半10番では左ラフから25ydの3打目をピンに絡めてタップインパー。14番では「絶対に行ってはいけない」グリーン左奥のラフから、ピンそば1mにつけてボギーを回避した。「めっちゃ上手く打てた」と自賛する一打だった。
「すごく良いスタートが切れたのは、自信というかホッとした部分はある。やっていることは間違ってないと思って、これからのために変わらず努力していきたい」。2020年に制した歴代優勝大会で、自信をさらに深める3日間にする。(静岡県裾野市/塚田達也)