突然決まった退団「こんな感じになるはずじゃなかった」 2023年に西武でプレーしたデビッド・マキノン氏は、初年度に127…

突然決まった退団「こんな感じになるはずじゃなかった」

 2023年に西武でプレーしたデビッド・マキノン氏は、初年度に127試合に出場し、打率.259、本塁打15、打点50の成績を残した。帰国前に西武から契約延長オファーが提示され、2年目の更なる飛躍を誓ったが、展開は思わぬ方向へ。1つの選択によって退団を余儀なくされた。

 本音を吐露した。「私は西武に戻りたかったんです」。マキノン氏は2023年のシーズンが終了する2か月ほど前に、入団時とほぼ同額の残留オファーを受けた。シーズン途中に離脱したものの、「外国人選手のなかではその年、1番いい活躍ができたと思っていました。個人的な意見ですけどね」と、成績に一定の手ごたえを感じていた。「もう少し貰っていいかなと思っていました」。交渉の余地はあるように感じていた。

 現ソフトバンクの山川穂高内野手の去就も不透明だったこともあり、1か月くらい「(決断を)待ってくれる」と予想していた。「そうしたら突然オファーが撤回されて、彼らは(ヘスス・)アギラーと契約してしまったんです。あまり(熟考する)チャンスがありませんでした」。“最終オファー”だったことが伝わっていなかったことが原因だった。もし、それを知っていたら「オファーを承諾していたと思います」と、悔やんだ。

 実際にミスコミュニケーションが原因だったかはわからない。ただ「この結末にはとても傷つきましたし、落胆しました。最悪な状況でした」と、胸の内を明かした。「(西武が)アギラーと契約した後、(サムソン)ライオンズからすぐ連絡がきました」。DeNAも関心を寄せていたが条件面で折り合いがつかないと感じ、急転直下で約1週間後に正式契約を結んだ。ただ、本音は「(西武で)プレーすることを続けたかったです。西武というチーム、チームメートも知っている環境でしたからね」と語った。

 西武は今年6月にタイラー・ネビン外野手と2年間の契約延長を締結した。そのことを自ら口にしたマキノン氏は「彼にとって素晴らしいことですが、『何で私にもしてくれなかったんだ!』と、思いましたよ!」と笑いながらも、どこか悔しそうな口調だった。「(私には)どうすることも出来ませんが、『もう少し違う結末がよかった?』と、聞かれたら、イエスと答えます。私は(西武に)戻ると思っていましたからね」。本音でボソっと「I don’t Know……こんな感じになるはずじゃなかったんですけどね」と、つぶやいた。

 サムソンへ移籍後、「皆から『何で戻らなったの?』と、言われましたよ!」といじられた。「戻りたかったんだよ! 戻りたくない訳じゃないんだよ。あそこでプレーすることは最高なことですからね」。西武でのプレーは1年だけだったが、今でも古巣を思い続けている。(増井貴志/Takashi Masui)