【FIFA U-20 ワールドカップ チリ 2025】U-20日本代表 0-1 U-20フランス代表(日本時間10月9日…

映像を確認するガルシア主審

【FIFA U-20 ワールドカップ チリ 2025】U-20日本代表 0-1 U-20フランス代表(日本時間10月9日/エスタディオ・ナシオナル・フリオ・マルティネス・プラダノス)

【映像】PKなし…引っ張り合った一部始終(ビデオ確認あり)

 試合の結果を大きく左右したPKをめぐる判定に、実況と解説も興奮を隠せない様子だった。

 日本時間10月9日、U-20日本代表はU-20ワールドカップのラウンド16でU-20フランス代表と対戦。試合を通して多くのチャンスを作ったものの決定力を欠き、逆に延長後半にPKで失点してベスト16敗退を喫した。

 実況・解説席が思わずヒートアップする事象が発生したのが、26分のワンシーンだった。日本が細かいパス交換で敵陣の左サイドを完全に攻略し、MF大関友翔がゴール前の中央に折り返したボールにFW神田奏真が飛び込んだ。しかし、フランスのDFジャスティン・ブルゴーに倒されてしまいフィニッシュできなかった。

 直後の試合が切れたタイミングで、日本はPKに関する映像レビューをリクエスト(今大会はVARがなく、FVSと呼ばれるリクエスト形式の映像判定が1試合2回まで認められている)。ビデオ判定が行われることになり、カティア・ガルシア主審がモニターに向かって駆け出していく。その様子を見た実況・原大悟氏は「引っ張られたんじゃないですか。僕もそう思いました」と述べ、解説・名良橋晃氏も「大悟さんもリクエスト?」と呼応した。

名良橋氏は「これは難しいと思いますよ」

神田はPA内で倒されたが…

 神田のユニホームが引っ張られて伸びるシーンが映し出される中、原氏は「ブルゴーが掴んでいるんじゃなかろうかというところなんですよ。ほら、ユニホームが伸びていますよ!ここね!ちょっと(腕を)振ってませんか?どうですか?だって、掴んでましたよ」とヒートアップ。名良橋氏は「そうですね。これをどう見るかですね。右腕は引っ張ってますよね」と相槌を打った。

 さらに、名良橋氏が「背中も引っ張ってる」と言い出した瞬間、原氏が食い気味に「腕も引っ張ってる。そうか!」と反応し、名良橋氏が「背中と右手、ほら!」と主張した。

 しかし、その後に神田とブルゴーの背中からの映像を確認すると、原氏は「あっ、でも神田選手の右手も。どうかな、お願いします」と、か細い声で神田のファウルの可能性も示唆し、名良橋氏は「これは難しいと思いますよ」と添えた。

 そして、ガルシア主審は映像確認を終えると、マイクを使って神田とブルゴーがお互いにホールディングをしていたと説明。ノーファウルでPKなしの判定が下った。このジャッジに名良橋氏は「ないかー」と残念がり、原氏は「お互いってことですか…」と悔しそうだった。

 原氏と名良橋氏は、実況・解説として今大会に出場した選手たちを高校年代から見守ってきており知識が豊富で思い入れも強い。全力応援とも言えるスタイルで、若き日本代表の戦いを熱く伝え続けた。

(ABEMA de J SPORTS/FIFA U-20 ワールドカップ チリ 2025)