◇米国男子◇ベイカレントクラシック Presented by レクサス 初日(9日)◇横浜CC(神奈川)◇7315yd…
◇米国男子◇ベイカレントクラシック Presented by レクサス 初日(9日)◇横浜CC(神奈川)◇7315yd(パー71)
太平洋を東に進む台風22号は横浜にも強風を吹き込ませた。世界のトップ選手たちが18ホール回るのにかかった時間は5時間半超。松山英樹も「アメリカでやるときの風とは全然違う。対応するのがなかなか難しかった」と一打の前に何度も迷い、判断に苦労した。
悪天候を警戒し予定よりも2時間スタートを前倒しした第1ラウンドは、早朝から風が暴れた。午前8時半過ぎにティオフした松山は序盤3番(パー3)でボギーが先行。ティショットがグリーン左奥に流れ、ウェッジで寄せきれなかった。
コリン・モリカワ、クリストファー・ゴッターアップと最も多くのギャラリーに見守られながら、「練習で回っているときとは比べ物にならないくらいタフに感じて難しかった」という。強い追い風を受けた6番(パー5)で3打目のバンカーショットを寄せて初バーディを奪っても、警戒心を緩められるホールはなかった。
この日のハーフごとの平均スコアはアウト「35.501」(パー36)に対し、イン「36.553」(パー35)。松山も後半は我慢強さが求められるシーンが多くなった。11番で3mのパットをしぶとく沈めてパーセーブ。337ydと短い13番は1Wでグリーン左手前まで運んでバーディを奪いながら、2連続ボギーで後退した。
風がアゲンストになった14番、右サイドからの2打目で懸命にグリーン左まで運びながら、1m強のパーパットを外した。「下りでしたけど、そんなに難しいパットではなかった」。15番ではフェアウェイからの2打目を砲台グリーンの右にこぼしてチャンスメークならず。来場者のため息を多く誘い、「雰囲気は最高なんですけど、プレーが付いていかないのでちょっと悔しいです」と申し訳なさそうに語った。
3バーディ、4ボギーの「72」で1オーバー34位。首位とはまだ5打差とは言え、難コンディションだっただけに持ちうる高い技術を見せたかった。80%(12/15)を記録したティショットのフェアウェイキープ率についても「感触はほぼ良いのがなかった」と納得には程遠い。
巻き返しの頼りは最終18番、フェアウェイからピンそば4mにつけたセカンドショット。「ああいうのをしっかり練習して、スタートから良い形で行けるようにしたい」。前身の「ZOZOチャンピオンシップ」同様、横浜CCでもラウンド後のドライビングレンジまで大ギャラリーを引き連れた。(横浜市保土ヶ谷区/桂川洋一)