昨季は抜群の安定感を示した右腕も今季は苦しんでいる(C)Getty Images ドジャース・佐々木朗希の評価が高まって…

昨季は抜群の安定感を示した右腕も今季は苦しんでいる(C)Getty Images
ドジャース・佐々木朗希の評価が高まっている。
佐々木は現地時間10月6日に行われたフィリーズとの地区シリーズ第2戦、4-3で迎えた9回二死一、三塁の緊迫した場面で登板。
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ナ・リーグ首位打者のトレー・ターナーに対し、初球はスプリットから入り、2球目は約160キロの力強い内角直球で二ゴロに仕留め、ゲームセット。緊迫の場面を2球でしっかり火消しと大役を務め、佐々木の顔にもホッとした表情が浮かんだ。
これで地区シリーズ初戦に続き、2試合連続でセーブをマーク。160キロ超えの剛速球とスプリットでドジャース悩みの種だったゲーム終盤のブルペン運用に光が差し始めた。
デーブ・ロバーツ監督も佐々木の9回起用に関しては「間違いなく最も主要な選択肢だ」としながら、一方で「彼がすべての試合を締めくくるつもりはない」と含みも持たせている。
5月に右肩を痛め、救援としての本格稼働は実質ポストシーズンからとあって、体に与える負担も考慮しているとみられる。
一方で今後も続くポストシーズンにおいて、僅差で終盤を迎えた場合の選択肢はどうなっていくのか。
米メディア『Dodgers Nation』のXにおいて「トライネンは今後のポストシーズンで再び試合を締めくくるために起用されるべき?」とファンにアンケートを投げかけている。
ブレーク・トライネンは昨季、救援陣の柱として50試合登板とフル回転。7勝3敗1セーブ、防御率1.93と高いパフォーマンスを示した。ポストシーズンでも9試合に登板、2勝0敗、防御率2.19と世界一達成の立役者の1人ともなった。
だが37歳シーズンを迎えた今季は苦しんでいる。4月に右前腕の張りで負傷者リスト入り、故障も抱え、不安定なパフォーマンスが続いた。特に9月は13試合に登板、2勝5敗、防御率8.71と絶不調だった。
佐々木が抑えたフィリーズとの地区シリーズ第2戦においても4-1の9回に登板。セーブシチュエーションの3点差の場面で3連打で2失点、一死も奪えず失意のまま、降板となったこともあり、今後の起用も注目されている。
そして『Dodgers Nation』のXで実施されたトライネンの今後の起用に関してのアンケートに対するファンの反応もシビアなものだった。
「絶対にそうではない」「私はトライネンが大好きだけど、今年は荒れている」「いいえ、彼とタナー・スコットは9回に登板すべきではない」「彼らが幸運にも(リーグ優勝決定シリーズに)進出できれば、彼は名簿から外されるべき」とトライネンと同じく9月に12試合に登板し、防御率8.68と背信投球が続いたスコットに対しても厳しい目が向けられている。
ドジャースタジアムに戦いの場所を移し、山本由伸登板試合となる現地時間8日に行われる第3戦で勝ち上がれば、次はリーグ優勝決定シリーズに駒を進める。
今やブルペンの救世主となっている佐々木の起用法やほかの救援陣の状態に関しては引き続き、高い注目を集めていくことになりそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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