角田自身も悔しさを隠さなかった(C)Getty Images ジョージ・ラッセル(メルセデス)が独走でシーズン2勝目を飾…

角田自身も悔しさを隠さなかった(C)Getty Images
ジョージ・ラッセル(メルセデス)が独走でシーズン2勝目を飾ったシンガポールGPでは、タイトル争いを演じるドライバーがウィナーに続いた。2位にマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、3位にランド・ノリス(マクラーレン)、4位にオスカー・ピアストリ(マクラーレン)が入り、僅かながらもランキング上位3人の差が縮まることとなった。
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カナダGP以来8戦ぶりの勝利をラッセルが手にした今回のシンガポールだが、決して波乱のレースとなったわけではない。上位はトップチームで固められる結果となり、入賞圏内にはフェラーリの2台や、フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)といった”常連”が並んだ。一方で、来季の去就が注目されるドライバーたちは揃ってポイント獲得とはならず、トップドライバーとは異なる意味で話題を集めている。
英メディア『F1OVERSTEER』では、現在も来シーズンの契約が未定となっている角田裕毅(レッドブル)のシンガポールGPを振り返っており、その内容から、「2026年のシートは閉ざされたかもしれない」という見通しを立てている。
今回の決勝レースで角田が12位に終わったことで、議論の対象となっている来季のレッドブル再契約、また、レーシングブルズ復帰の可能性が極めて厳しくなったと同メディアは指摘。その上で、「チーム代表のローラン・メキースとしては、直前のアゼルバイジャンGPでシーズン最高の結果(6位)を出したツノダが、その勢いをつなげることを期待していたはずだ」と指揮官の心情を読み解いている。
また、角田とシートを争うレーシングブルズ勢、アイザック・ハジャーとリアム・ローソンもシンガポールではノーポイントだったとしながらも、「最もプレッシャーを受けているのはツノダ」と訴え、不利な立場であると強調する。
さらに、レッドブルグループ4台の中で最下位となる13番手スタートとなった予選結果にも触れ、「ツノダはQ3進出を逃し、決勝では序盤から苦しい展開を強いられることとなった」と振り返っている。
加えて、決勝後に角田自身が、「キャリア最悪のスタートだった」と語ったコメントも紹介。ドライビングのミスもクローズアップされたレース結果を踏まえ、「ツノダのレッドブル体制下での終焉を告げるグランプリになる可能性がある」などと見解を示している。
3日間を通してアピールとなる要素が無いまま、今季18戦目の戦いを終えた角田。この先、コース上、そしてシート争いでもライバルを上回るだけの結果を残すことが出来るだろうか。未来をつなぎとめるための時間は、刻一刻と終りが近づいている。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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