佐々木は守護神としてチームを支えている(C)Getty Images ドジャース・佐々木朗希の「2球セーブ」の余韻が冷め…

佐々木は守護神としてチームを支えている(C)Getty Images
ドジャース・佐々木朗希の「2球セーブ」の余韻が冷めやらない。現地時間10月6日のフィリーズとの地区シリーズ第2戦。9回に2点を返されて4-3と1点差に迫られ、なお二死一、三塁という大ピンチで、この回3人目の投手として登板。打率.304の首位打者で、今季のナ・リーグ唯一の3割打者であるトレー・ターナーを99.3マイル(約160km)の直球で二ゴロに仕留め、薄氷を踏む2連勝に導いた。
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現地4日の第1戦では5-3の9回を任された。ここでは一死からマックス・ケプラーに右翼線二塁打を許したものの、後続を打ち取って日米通じて初セーブを挙げていた。頂上決戦で2戦連続のセーブをマーク。この快挙を米老舗データ分析サイトも見逃さなかった。
「セーブが公式な記録となった1969年以降で、ドジャースの佐々木朗希はキャリア最初の2セーブをいずれもポストシーズンで挙げる史上初めてのメジャーリーグ投手となった」
『OptaSTATS』のXがそう投稿すると、MLB公式サイトの記事でもその事実を引用して紹介した。
三塁に走者を置き、ワイルドピッチも許されない場面だった。必然的にフォークボールが投げにくくなるが、佐々木は初球にそのフォークを選択。これは内角高めに外れてボールとなったが、この攻めた初球が生きて、2球目の直球で押し込めていた。
第3戦も勝ってナ・リーグ優勝決定シリーズ進出となれば、ここ13年で8度目のこととなる。レギュラーシーズン後半戦は、特に救援陣が不安定で、大量リードを終盤にひっくり返される試合も続いた。山本由伸の9回二死までノーヒットノーランという投球も、かき消されることがあった。この日も3点リードの9回はブレーク・トライネンが起用されたが、いきなり3連打で2点を失い、多くのファンにはこれまでの悪夢が脳裏をよぎったはず。そんな嫌な流れを断ち切ったことも大きい。
「彼のメジャーリーグでのキャリアの中でも最大の役割を果たした試合となった」
MLB公式サイトもそう称えた。ブルペン陣の体たらくぶりは変わらず。そんな中で高まる一方の佐々木の存在感。チームが勝ち進めば勝ち進むほど、その立ち位置もブルペン陣でより上位のものへと変わっていきそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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