◇米国男子◇ベイカレントクラシック Presented by レクサス 事前情報◇横浜CC(神奈川)◇7315yd(パ…
◇米国男子◇ベイカレントクラシック Presented by レクサス 事前情報◇横浜CC(神奈川)◇7315yd(パー71)
主戦場のDPワールドツアー(欧州ツアー)は今週、スペインでナショナルオープン(アクシオナ スペインオープン by マドリード)が行われる。中島啓太は同大会をスキップし、国内で開かれる米ツアーを選んだ。「日本で開催されるPGAツアーがすごく魅力的だった」と言うのには、確かな理由と戦略がある。
欧州ツアーは次週からインドでの「DPワールド インディア選手権」、韓国での「ジェネシス選手権」と続く。昨年出場したスペイン大会は予選落ちし、コースも「難しい」と感じていた。また、欧州からアジアに戻った際の時差ボケは並大抵のものではない。「日本で試合をしてからインド、韓国に行った方が、その2試合を大事にできるかなと思いました」と、連戦を上位で戦い抜くことを考えたスケジューリングだ。
PGAツアー本格参戦を目指し、DPワールドツアーのポイントランキング(レース・トゥ・ドバイ)上位10人(有資格者を除く)に付与される来季の出場権獲得競争は佳境に入った。ランク19位の中島は現在、圏外に押しやられている。トップ10入りが3回のシーズンは「今年は優勝もしていないし、優勝争いも記憶には3回だけ。予選落ちもかなりある(9回)。良い年だとは全然言えない」と、到底満足いくものではない。
だからこそ、横浜CCでの4日間にかける思いは強い。2018年には当地での「日本オープン」に高校生にして出場。23年には国内ツアー「横浜ミナトチャンピオンシップ」で優勝した。PGAツアー仕様となったコースは「グリーンもかなり仕上がっている。小さい面に対して長い番手の高い精度や、どこに外すかという能力も試される」と違いを感じつつ、「ラフも(長さが)均一に刈られているフェアなセッティング」にモチベーションは高まる。
「優勝した試合(の舞台)なので、良いショットのイメージが残っている。そこは自信になっています」。最高峰のツアーに一足飛びに駆け上がるチャンス。シーズン終盤の決断を無駄にはしない。(横浜市保土ヶ谷区/桂川洋一)