千葉ロッテマリーンズのサブロー(大村三郎)新監督(49)が8日、本拠地ゾゾマリンスタジアムで就任会見に臨んだ。「守り勝…

 千葉ロッテマリーンズのサブロー(大村三郎)新監督(49)が8日、本拠地ゾゾマリンスタジアムで就任会見に臨んだ。「守り勝つ野球で、うちの伝統でもある粘りのある攻撃と、うまい走塁が中心になる」と、目指すチーム像を語った。

 サブロー新監督は現役時代、「つなぎの4番」として2005、10年の日本一に貢献した。23年からロッテの2軍監督を務め、今季途中から1軍ヘッドコーチに配置転換となっていた。

 最下位に沈んだ今季を振り返り、「ボロボロというか残念な結果に終わった。その悔しさをバネに厳しい練習に耐えてもらい、精神的にも肉体的にも強い選手になって欲しい」と語った。

 今春のキャンプでは、2軍監督として厳しい練習を課した。「(今春の)僕の中のスローガンは『昭和のキャンプをやろう』だった。秋春は厳しいキャンプになる」と予告した。

 背番号は今季と同じ「86」。現役時代に指導を仰いだ山本功児・元監督が背負った数字だ。山本さんについて「朝から晩まで練習につきあってくれる、熱い監督だった。(下位に低迷した)成績は真似しないように、いいところだけとっていけたら」と笑わせた。

 サプライズで会見の司会を務めたのは、23年シーズンまで33年間、本拠地で場内アナウンスをしていた谷保恵美さん。当時と同じ語尾を長く響かせるアナウンスで、「千葉ロッテマリーンズ、新監督、サブローーーー」とコール。会見が終わると、祝福の花束を渡した。

 16年、引退試合のスピーチでは、「マリーンズを日本一の球団にするという夢がある」と語った。サブロー新監督は「夢に向かって僕自身も成長しながら頑張っていきたい。変わらず日本一の応援をお願いしたい」とファンに語りかけた。(清水優志)