同僚たちからも信頼を寄せられる佐々木(C)Getty Images 同僚たちも怪腕の進化を認めた。 現地時間10月6日に…

同僚たちからも信頼を寄せられる佐々木(C)Getty Images
同僚たちも怪腕の進化を認めた。
現地時間10月6日に行われた敵地でのフィリーズとの地区シリーズ第2戦で、ドジャースは4-3と勝利。2勝0敗でリーグ優勝決定シリーズ進出へ王手をかけた。
【動画】これぞクローザー!佐々木朗希がしびれる場面で見事に抑えたシーン
手に汗握る攻防が続いた一戦を見事に締めくくったのは、佐々木朗希(ドジャース)だった。
9回二死一、三塁の場面でマウンドを託された背番号11は、対峙した巧打者トレー・ターナーを圧倒。初球に投じた内角へのスプリットこそ見送られたものの、2球目にふたたび内角へと投げ込んだ99.3マイル(約159.8キロ)の4シームでニゴロに打ち取った。わずか2球。それでも、一打サヨナラの可能性があった“窮地”を無失点で切り抜け、大役を果たした。
つい2週間前まではマイナー(3A)にいた。そこからシーズン中では異例とも言える抜本的なフォーム修正にも取り組んだ佐々木は華麗に復活。レギュラーシーズン最終盤の9月24日にメジャー復帰を果たしてからは配置転換されたリリーバーとして躍動し、今ポストシーズンからは、「守護神」のポストを全うしている。
チームの“穴”とされたブルペン陣を救う活躍を見せる佐々木。そんな日本人ルーキーへの仲間たちの信頼は、より揺るぎないものになっている。米スポーツ専門局『ESPN』の取材に応じたブレーク・トライネンは「ロウキが移籍した年齢はここにいる他の誰よりも若いんだ」と指摘。23歳という年齢で海を越えた若武者を慮った。
「ロウキは、若くして、世界的な重圧を背負っている。それは簡単なことじゃない。それが(不振の)直接的な原因の一部かどうかはわからないけどね。僕は彼にただただ感謝しているよ。あの状況から抜け出すのは誰にとっても容易なことじゃないからね。それが人を壊してしまうことだってあるんだ」
佐々木への想いを漏らすのは37歳のベテラン右腕だけではない。バックを守るフレディ・フリーマンは、6日の試合後に行われた会見で「今日は(今までで)最もプレッシャーがかかる場面だった。得点圏にランナーがいた。敵地で9回裏2死、一三塁。その状況で放り込まれても、落ち着いていた」と回想。そして、こう続けている。
「契約を結んだ時に、全員が想像していた姿だった。時にこういうことがあるんだけど、(適応に)少し時間がかかっただけだ。今ノロウキはマウンド上で、本当にいい感じで投げているし、とても自信があるように見えるんだ。まるでアウトを奪えることを確信しているような感じさ。僕らにとって、とてつもない武器だ」
仲間から溢れた惜しみない賛辞。その言葉は、佐々木の実力がようやく認められたようでもあった。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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