秋季近畿地区高校野球大会奈良県予選(県高校野球連盟主催、朝日新聞社など後援)は7日、奈良県橿原市のさとやくスタジアムで…
秋季近畿地区高校野球大会奈良県予選(県高校野球連盟主催、朝日新聞社など後援)は7日、奈良県橿原市のさとやくスタジアムで雨で継続試合となっていた決勝があった。智弁学園が天理を4―3で破り、2年ぶり21回目の優勝を果たした。両校と3位の橿原学院は、18日から同スタジアムで開催される近畿大会に出場する。
■中1日2打席連続本塁打 智弁学園・杉本選手
同点で七回表から始まった「超短期決戦」。智弁学園の先発・杉本真滉投手(2年)は、5日に継続試合となって中1日で再びマウンドに立ったが、制球が乱れ貴重な1点を失った。
それでも「良い打者がいるんで」と、焦りはなかった。八回表1死一塁の場面で打席に立つと、思い切り良く振り抜いた打球は右越えの逆転2点本塁打に。5日から2打席連続の本塁打となった。
今夏の奈良大会決勝で先発したが、2―3で天理に負けて甲子園にあと一歩届かなかった。それでも、閉会式中には頭を切りかえた。「負けてくよくよしては駄目。この経験を同級生や後輩に見せていく」と心に決めた。
夏のリベンジは果たせた。だが、これはあくまで通過点。「先輩の思いを背負って選抜の切符を勝ち取りたい」と先を見据えた。(周毅愷)