一打サヨナラのピンチで力強く抑え込んだ佐々木(C)Getty Images 窮地で“怪物”が異彩を放った。 現地時間10…

一打サヨナラのピンチで力強く抑え込んだ佐々木(C)Getty Images
窮地で“怪物”が異彩を放った。
現地時間10月6日、ドジャースは敵地でフィリーズとの地区シリーズ第2戦に4-3で勝利。終盤までもつれ込むシーソーゲームを制した。
【動画】これぞクローザー!佐々木朗希がしびれる場面で見事に抑えたシーン
この試合でドジャースを救ったのは、佐々木朗希だ。出番が巡ってきたのは、最終盤の9回二死一、三塁という局面だった。
3点をリードして迎えた同回に投入した37歳のベテラン右腕ブレイク・トレイネンが打ち込まれ、1点差に詰め寄られたドジャースは、アレックス・ベシアを投入。なんとかあと一死でゲームセットというシチュエーションを作り出して佐々木を送り出していた。
ドジャースベンチからしてみれば、ドタバタの継投であり、間違いなくトレイネンの降板は“誤算”。そんな波乱の展開の中でも佐々木は対峙した今季のナ・リーグ首位打者であるトレイ・ターナーをわずか2球で抑え、チームに勝利をもたらしたのである。
今ポストシーズンからリリーフに本格的に配置転換されている佐々木。デーブ・ロバーツ監督は、前日のオンライン会見において「彼(佐々木)は最も信頼できるリリーフの一人だ。だが、9回に固定して使うことを決めたくない」と“クローザー化”を否定しているものの、過去3登板はいずれも最終回を完璧に抑えている。
今季序盤から守護神を務めてきたタナー・スコットは夏場から成績が低下。レギュラーシーズン終盤もパフォーマンスが上がりきらず、安定感に欠けている感は否めなかった。そうしたチーム事情と現時点での起用法からも、「ササキこそがクローザーだ」と訴える声は大きい。ドジャースの専門メディア『Dodgers Nation』のヴァレンティナ・マルティネス記者は自身のXで「ロウキ・ササキが9回に引き続き登板していることは、彼がデーブ・ロバーツに最も信頼されている明確な証拠だ」と断言。そして、指揮官の否定的になる“守護神扱い”に異論を唱えている。
「ササキは公に『ドジャースのクローザー』という肩書きを持っていないかもしれない。だが、実質的にはその役割を果たしている」
このマルティネス記者の投稿には、賛同する米ファンの声が噴出。「ササキは私たち必要としたクローザーだ」「ロバーツが彼の現状を台無しにしないことを願う」「今日は最初から9回に投げるべきだったんだ」「なぜロバーツは他のダメな奴を信頼するんだ」とチームの継投を疑問視する意見を含めて、佐々木への信頼がにじむコメントが相次いだ。
ショートイニングで持ち前の支配力を発揮する佐々木。間違いなく相手打線の脅威となっている右腕の起用法は、今後も注目だ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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