涙の東京世界陸上を経て、日本を満喫したコスター(C)Getty Images 9月13~21日にかけて開催された「東京2…

涙の東京世界陸上を経て、日本を満喫したコスター(C)Getty Images

 9月13~21日にかけて開催された「東京2025世界陸上」(東京・国立競技場)で、女子5000メートル14位だったモーリーン・コスター(オランダ)が10月6日までに自身のインスタグラムを更新。約1か月の日本滞在を振り返り、「Arigato Japan」と感謝を記した。

【写真】「Arigato Japan」日本の文化と食を満喫したコスターの投稿をチェック

 コスターは「この美しい国で過ごした1か月。まだまだ名残惜しくて離れたくない」とつづり、9枚の写真を投稿。京都の舞妓とみられる女性の後ろ姿や、広島の宮島、平和記念公園、夜の渋谷など、各地での思い出が収められている。また、刺身や焼き魚、焼き肉を堪能するカットもあり、日本の文化と食を満喫した様子が伝わってくる。

 文面では「古都の街並みを歩き、心に沁みる食事を味わい、芸者の姿を見かけ、広島で胸が締めつけられるような悲しみと希望を感じ、そして東京の夜を探検しました」と充実の日々を振り返った。その上で「日本、あなたは本当に魔法のような存在でした」と感激した様子を表現した。

 コスターは日本の田中希実も出場した9月20日の女子5000メートル決勝に出場。中盤まで上位争いを展開したが、残り2周で、ライバル選手に妨害されて転倒しかけ、最終盤にも別の選手と接触した。

 レース後には涙を浮かべながら、母国オランダの公共放送『NOS』のインタビューに応じ「今日、私は2回も“ありえないぐらい非常識”な妨害を受けた」と強調。「本当に腹が立つ」と悔しさをかみしめ、「2回目のエチオピアの選手から受けた妨害は、間違いなく“超非常識”だったわ!」とまくし立てていた。

 一夜明けた同21日に更新した自身のSNSでも“恨み節”が絶えなかったが、最後には「これからは日本の残りの場所を探検する時間だ!」と書き込んだ。その言葉通りに、日本を満喫し、リフレッシュができたようで、「愛する人たちとこの素晴らしい旅を共有できたことに心から感謝しています。去るのは寂しいけれど、またきっと会いに来ます!」と誓った。涙は乾き、充実の笑顔とともに、帰国の途につけそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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