2025年のレギュラーシーズンが終了し、Bクラスに終わったチームは来シーズンに向けた動きが加速していく。オフシーズンに注…

2025年のレギュラーシーズンが終了し、Bクラスに終わったチームは来シーズンに向けた動きが加速していく。オフシーズンに注目を集めるのが、FA市場だ。一方、FA権取得選手を保有する球団は、流出に備えるべく、ドラフト会議での指名方針にも影響を及ぼすことになる。

 中日では、柳 裕也(横浜‐明治大)、松葉 貴大(東洋大姫路‐大阪体育大)の2人の主力先発投手がFA権を取得している。柳は今年14試合(79回1/3)、3勝5敗、防御率3.29と近年は成績を落としているが、規定投球回4度の実績を持つ。松葉は23試合(145回2/3)、7勝11敗、防御率2.72と35歳のシーズンにして、キャリアハイを残した。両投手ともに貴重な戦力であり、流出となれば、チーム編成に影響を及ぼすことになる。

 また、先発陣の高齢化も進んでおり、両投手の流出に備えるのであれば、来シーズンからある程度一軍で稼働できる先発投手の指名が必要だ。具体名を挙げると、中西 聖輝(智弁和歌山‐青山学院大)、櫻井 頼之介(聖カタリナ‐東北福祉大)らが候補になるだろう。

 FA宣言は日本シリーズ終了翌日から1週間以内に行われる。つまり、ドラフト会議以降となる。ドラフト前までの下交渉で残留への手応え掴めるかによって、ドラフト指名の戦略も変わってくることになるだろう。