秋季近畿地区高校野球大会和歌山県2次予選(県高野連主催)の決勝が5日、和歌山市の紀三井寺公園野球場であった。降雨のため…

 秋季近畿地区高校野球大会和歌山県2次予選(県高野連主催)の決勝が5日、和歌山市の紀三井寺公園野球場であった。降雨のため六回終了後に継続試合となり、6日午後1時、七回表無死から再開される。両校は18日に奈良県橿原市のさとやくスタジアムで開幕する近畿大会への出場が決まっている。

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 決勝は午前10時に始まり、両校とも前日の準決勝で完投したエースは先発しなかった。三回までは互いに得点圏に走者を進めたが、無得点で譲らなかった。

 試合が動いたのは四回。市和歌山の先頭打者、今城陽良(いまきひろ)選手(1年)が二塁打で好機をつくり次打者の内野ゴロで三塁へ。増田瑚南選手(2年)が低めの変化球を転がしスクイズ。今城選手が先制のホームを踏んだ。増田選手は「スクイズのサインは想定していた。思ったところに転がせた」と話した。

 1点を追う近大新宮は五回、四球で出塁した走者が犠打などで三塁まで進んだ。岡本和(なごむ)選手(1年)の放った打球が遊撃手の失策を誘い、三塁走者が生還し同点に追いついた。市和歌山は五回裏、四死球や安打で無死満塁の好機をつくり、併殺の間に1点を勝ち越した。

 六回が終了した午前11時20分ごろに雨が激しくなり試合中断。約1時間40分後、球審が継続試合を宣告した。6日に同球場で再開される。

 近大新宮の西島大波(だいご)主将(2年)は「継続試合はチームとして初めて。残りイニング全開で迎えるようにしっかり準備したい」。市和歌山の有本悠真主将(2年)は「このまま続けたかった。ミーティングでメンバーに気を緩めないように言いたい」と話した。(松永和彦)