MLBで豊富な経験を重ねたメルビン氏は、日本での指揮願望を打ち明けた(C)Getty Images 日本球界入りが実現す…

MLBで豊富な経験を重ねたメルビン氏は、日本での指揮願望を打ち明けた(C)Getty Images
日本球界入りが実現すれば、話題沸騰となるのは必至だ。
現地時間10月3日にジャイアンツから解任されたボブ・メルビン監督が、地元紙『San Francisco Chronicle』のインタビューで「私はずっと日本で監督をしたいと思っていた。それが現実的な話かどうかは分からないが、それはずっとやりたかったことなんだ」とコメント。将来的にNPB球団を指揮する願望を明かした。
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「私はエリート中のエリートを輩出してきた」
そう語る63歳の実績に疑いの余地はない。2003年にマリナーズで監督生活をスタートさせたメルビン氏は、通算1678勝を挙げ、3度の最優秀監督賞を受賞。投手力を軸にしつつ、綿密なデータ分析と経験に裏打ちされたチーム作りを信条とする名将だ。
まさに百戦錬磨の指揮官だが、なぜ今日本なのか。以前から「私は日本に少なからず親近感を持っている」と語っていたメルビン氏は、自身の考えを打ち明けている。
「日本人の野球スタイルが好きなんだ。そこで野球を観戦する時間は本当に楽しかった」
MLBと比較して、ややデータ解析などの技術面に劣るNPB。一方で緻密な策略や試合の流れが肝となるスタイルは、伝統的に築かれている。
そうした細かな野球を「好き」と語るメルビン氏。無論、「まだ何も決まっていない」という本人の言葉にあるように、NPBでの監督キャリアがすぐに始まるというわけではない。言葉を読み解く限り、あくまで本人の「願望」でしかない。
それでも名将がぶち上げた“挑戦”は、米球界内でも小さくない話題を生んだ。各国球界の契約事情などを発信している専門サイト『MLB Trade Rumors』は「野球界には多くの空席があり、メルビンは経験豊富な監督を探している球団にとって魅力的な候補者となることは間違いない」と指摘。いまだMLB内で“需要”があるとしつつ、NPBで指揮する可能性についても言及している。
「イチローやユウ・ダルビッシュのような日本のスーパースターたちを指導した経験を持つメルビンは、日本プロ野球の野球スタイルが『本当に好きだ』とも付け加えている。メリカでの仕事は彼にとって必ずしも望ましい行き先ではないのかもしれない。
日本で外国人監督が起用されるのは一般的ではない。ただ、全く例がないわけではありません。例えば、ボビー・バレンタインが千葉ロッテマリーンズを率いたケースは、MLBでの実績を持つ監督がNPBで仕事を見つけた最も顕著な例と言える。メルビンもバレンタインの足跡をたどるかもしれない」
果たして、野球の本場で経験を培った名将が日本で指揮する日はやってくるのだろうか。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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