(5日、神奈川県高校野球秋季大会準決勝 横浜11―6東海大相模) 今春の選抜大会を制した横浜は、代替わりした新チームも…
(5日、神奈川県高校野球秋季大会準決勝 横浜11―6東海大相模)
今春の選抜大会を制した横浜は、代替わりした新チームも強い。ライバル東海大相模に競り勝ち、関東大会の出場権をつかんだ。
春夏の甲子園を経験した新主将が、終盤に勝負強さを見せた。
前日からの継続試合で、再開した七回裏の守りは内野安打などで同点に追いつかれた。
同点で迎えた八回。
下位打線から好機をつくり、左打席に入ったのは主将で1番打者の小野舜友(しゅんすけ)。「長打はいらない。内野手の頭の上を越すイメージ」。カウント2―2から外に逃げていく変化球に合わせると、ライナーが中前で弾んだ。
勝ち越し点をもたらした小野は表情を変えずに一塁をオーバーランし、プレーが途切れるまでボールから目を離さなかった。
「喜ぶのは勝ってからでいい。まだまだこれからだぞ、とみんなに思ってほしかった」
主将の思いに応えるように、仲間たちが続く。
2番池田聖摩が右前安打でつなぐと、4番江坂佳史に試合を決定づける左越え満塁本塁打が飛び出した。
3年生たちがいた今夏までのチームは、数々の実績を残した。秋の明治神宮大会と春の選抜大会を制し、夏は全国8強入り。
2年夏から主将を担い、勝負強い打撃を見せてきた阿部葉太が大黒柱だった。右袖の赤いキャプテンマークを受け継いだ小野にかかる期待は大きく、重圧を背負う。
「今年は今年。俺ららしく、熱く戦っていきたい」と小野。「(前チームと比較して)いろいろ言われますけど、自分がしっかりしないと超えられるものも超えられないので」
来春の選抜大会出場に向けて大きな山場を突破し、「良いチームになってきた」。果たせなかった甲子園春夏連覇へ。長いようで短い1年間を歩む。(大宮慎次朗)