現地10月4日、パリロンシャン競馬場で行われたフランス伝統の長距離G1・カドラン賞(芝4000m)は、英国のカバーヨデ…
現地10月4日、パリロンシャン競馬場で行われたフランス伝統の長距離G1・カドラン賞(芝4000m)は、英国のカバーヨデマール(セ4・G.スコット)が制し、ジョージ・スコット調教師に待望のG1初制覇をもたらした。
英国の人気馬コルトレーン(セ8・Aボールディング)がスタート直後から先手を奪い、平均ペースで直線入口まで主導権を握った。直線ではそのまま押し切り態勢に入ったが、外から進出したカバーヨデマールが力強く抜け出し、1馬身1/4差で戴冠を果たした。さらに後方からは、アイルランドのクイーンズタウン(セ5・A.オブライエン)が末脚を伸ばして3着に食い込んだ。
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勝ち馬を管理するのは、英国ニューマーケットを拠点とするジョージ・スコット調教師。フランスではこれまでもリステッド競走などで実績を積んでいたが、これが嬉しいG1初制覇となった。
スコット師は「本当に特別な日。これまでステークス勝ちはあっても、G1には届いていませんでした。カバーヨデマールは大きな心と素晴らしい気性を持つ特別な馬。トム・マーカンド騎手の騎乗も完璧でした」とコメント。今後については「ロングディスタンスカップやサウジアラビアのレッドシーターフハンデも視野」と展望を語った。
惜しくも2着となったコルトレーンについて、調教師A.ボールディング師の夫人は「これで引退です。健全な状態でキャリアを終え、今後は私たちのもとで乗馬として暮らします」と明かした。
3着のクイーンズタウンについて、クールモア・フランス代表エルミーヌ・バスティード氏は「1週間前に使われながらも、しっかりと走ってくれました。馬場も合っていましたし、もう少し流れが速ければもっとやれたかもしれません」と評価した。