◇国内女子メジャー第3戦◇日本女子オープン 3日目(4日)◇チェリーヒルズGC(兵庫)◇6616yd(パー72)◇雨アド…

◇国内女子メジャー第3戦◇日本女子オープン 3日目(4日)◇チェリーヒルズGC(兵庫)◇6616yd(パー72)◇雨
アドレナリンが出すぎていたのか。最終18番(パー5)のフェアウェイ左サイドからグリーン手前に広がる池へ。3番ウッドを握った渡邉彩香のティショットが、届かぬはずの池に届いてしまった。池横にドロップし、210ydも残った3打目をグリーン手前ラフまで運び、ナイスパーにまとめたが、さすがに残念そう。前日はティショットが右ラフに飛び、左下がりのライで2オンが狙えなかった。「今日は左サイドを狙ったんですが…」と表情をゆがめた。
それでも、8バーディの「64」。一日8アンダーは、この日の申ジエ(韓国)と並ぶ18ホールの最多アンダーパー大会タイ記録。「ちょっとずつやってきたことがあって。練習場と試合でのギャップが埋まるようになってきました」という。

豪快なフェードボールが持ち味で、国内ツアー有数の飛ばし屋だが最近、悩みを抱えるようになった。ゴルフ業界ではドライバーなどのクラブ進化が目覚ましい。その特徴のひとつが慣性モーメントの向上。ヘッドの直進性がアップし、球がより真っすぐ飛び出すメカニズムが逆に渡辺には厄介なのだ。
「私は球を大きく曲げたいタイプなんです。左を向いて、左に出して。それが安心材料でした」。アライメントで左を向いて、左から曲げたいのに、曲がってくれない。左に抜けるリスクが高まる。「だから、ほぼスクエアに立って、できるだけストレートのボールを打つように」と修正に取り組んだ。練習場ならできてきたが、本番になると不安でつい左を向きがちに。それがこの日は「勇気を持ってやりたいことができました」と喜んだ。

最終組がティオフする約3時間半前からトップと9打差を追ってスタートし、通算10アンダーまでスコアを伸ばした。後続がたっぷりとプレーを残す中、暫定的にトップと1打差で囲み取材を受けた時には「上位が絶対に伸ばすので、優勝とかはあまり考えてません」と苦笑い。32歳のベテランは、やるべきことに専念する。(兵庫県三木市/加藤裕一)