米野球専門誌のMVP投票で大谷を超える評価を受けたローリー(C)Getty Images 強打を誇った名捕手が“栄冠”を…

米野球専門誌のMVP投票で大谷を超える評価を受けたローリー(C)Getty Images

 強打を誇った名捕手が“栄冠”を手にした。

 現地時間10月3日、米老舗専門誌『Baseball Digest』は、今季の年間最優秀選手にマリナーズの捕手カル・ローリーを選出した。

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 攻守両面でのハイパフォーマンスが評価された。今季のローリーは、両打ち選手ではMLB史上最多となる60本塁打を記録し、ア・リーグトップとなる125打点もマーク。見事に2冠王となった打撃に加え、巧みなキャッチングと献身的なリードも光った。

 そんな28歳は、元選手、監督、幹部、野球記者、アナウンサーら24人の投票によって決められる同表彰において、1位票12票、2位票8票、3位票4票の計56ポイント獲得。2位となったアーロン・ジャッジ(ヤンキース)とは3ポンイント差、3位となった大谷翔平(ドジャース)とは35票差での受賞となった。

 球団記録に加え、捕手としての最多本塁打記録も大幅に更新した今季のローリーは、近年のMLB公式のMVP投票での指標ともなっている『WAR』も「9.1」を記録。その強烈なインパクトを考えても、今回の戴冠は納得がいく。

 もっとも、一部で3位となった大谷との差が開いた結果に驚きの声が上がった。

 今季に投打二刀流を再始動させた大谷は、打者として球団記録となる55本塁打、OPS1.014のハイアベレージをマーク。一方で6月から実戦復帰した投手としても防御率2.87、奪三振率11.87を記録し、前人未到の「55-62(55本塁打、62奪三振)」の偉業もやってのけていた。

 ゆえにX上では、「ショウヘイをここまで超えてしまうとは思わなかった」「ローリーは投げるのか」「ショウヘイを超えるのは凄すぎる」「捕手の60本と投手の55本。どちらが異次元記録かと考えれば答えは1つ」といった異論が噴出。一方で「今年のメジャー全体なら納得」「捕手としても彼は穴がない」と評価する意見も目立った。

 なお、ア・リーグのMVP争いは11月中旬に発表予定となっている。こちらはジャッジが有利と見られているが、果たして……。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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