アメリカで人気ナンバーワンのストックカーレース、NASCAR(ナスカー)の第31戦が開催された。ピット作業中にジャッキ…
アメリカで人気ナンバーワンのストックカーレース、NASCAR(ナスカー)の第31戦が開催された。ピット作業中にジャッキ担当クルーが見せた、マシンの前を移動する際の立ち振る舞いが9月30日の中継で注目を集めた。
現代のNASCARにおいて、ピット作業は「全部録画して、すべての(クルーの)動きをチェックして、後で反省会しているんです」と解説のジャック・アマノ氏が語っているように、チームが勝利を獲得するために一人一人の細かな動作まで重要視されている。
オーバルトラックを主戦場とするNASCARでは、一度に4本のタイヤを交換するパターンと外側のタイヤ2本だけを交換するパターンがあるが、4本替えをする際には、外側のタイヤを交換後、クルーたちが車体の内側へ移動する必要がある。そこでアマノ氏が「注目してほしい」と言うのは、ジャッキマン(ジャッキ担当クルー)の動きだ。
ジャッキを身体の後方で振り回しながら移動するスタイルが、効率を重視した最も現代的なジャッキマンの移動方法であり、今年のNASCARでトレンドになっている。しかし、毎回ピット作業を早く終えているチェイス・エリオットの9号車ではこの方法を採用していない。
213周目のピット作業でも、アマノ氏が「小回り小回り!」と言うように、エリオットのクルーはジャッキを手に抱えて小走りで移動している。レース中に表示された「ピットクルーランクス」、つまりピットクルーの作業効率のランキングを見ても、エリオットの9号車がトップだが、やり方は「昔ながらのスタイル」であった。
同時にピットインした、バッバ・ウォレス、クリストファー・ベル、デニー・ハムリン他の3つのピットでは、アマノ氏が「あれが今のトレンド」という、身体の外側を振り回す方法を続けている。どちらも一流の早技で、NASCARのトップクルーによる新旧凄技が見られるシーンであった。(ABEMA『NASCAR Groove』/(C)NASCAR)