広島の身長195センチの大型右腕・赤塚 健人投手(中京学院大中京)が戦力外となった。 19年夏、中京学院大中京時代は藤田…

広島の身長195センチの大型右腕・赤塚 健人投手(中京学院大中京)が戦力外となった。

 19年夏、中京学院大中京時代は藤田 健斗捕手(阪神)、元 謙太外野手(オリックス)とともに甲子園出場。高校1年時から192センチの長身だった赤塚はフォームがまだ不安定だった。当時の投手コーチだった森昌彦氏の指導でトルネード投法に変更し、長身を活かす体の使い方を覚えた。最終学年に持ち味を発揮し、最速148キロまでスピードアップ。

 最後の夏はクローザーで公式戦のマウンドを踏んだ。甲子園ではバッテリーを組んでいた藤田と話し合って、うまく投げられなかったフォークを捨てて、直球1本で甲子園に臨み、2回戦から準々決勝までの3試合は無失点。星稜戦では3.1回を投げ、3失点を喫したが、スケール感溢れる投球は大きなインパクトを与えた。プロ志望届を提出したが、指名漏れ。中京学院大で実力を磨き、最速153キロの速球、フォークで圧倒する剛腕へ成長し、大学日本代表候補にも選出された。

 23年のドラフトでは広島5位指名を受けたが、1年目は13試合、13回を投げ、防御率3.46だった。今季は23試合で防御率6.86、21回を投げ、20四球と制球力が課題となった。ただ、直近の二軍戦では5試合連続無失点に抑えている。140キロ中盤の速球、140キロ前半のスプリットをうまく使い分ける投球が光る。現役続行となるのか、注目だ。